恐怖に包まれたなら、きっと。
重い重い重すぎる腰をあげて、やっとの思いで病院に電話してみた。それなのに、そこでまず多分男に間違われた私は、不審者のように扱われた。それでもめげるか。ここまできたんだ。もう後戻りはしたくない。この努力を無駄にしたくない・・。そんな気もちで病院の前にやっと立つ。
わたしはこの街に引っ越して一年ほどで、病院をよく知らなかったので、知り合いのおすすめする場所を選んだ。彼女は現在ここの病院で不妊治療を受けている。その病院は、病院とは思えないほど、豪華でリッチな建物だった。
最初はネッ