【社員インタビュー】社内で彼にしか扱えない特殊機械導入までのストーリーがすごい!
こんにちは!
北海道寿都町の株式会社山下水産採用広報担当です。
本日は弊社の本社工場に勤務するOさんへのインタビューです。地元寿都町生まれ寿都町育ちのOさんはなんと11人兄弟!
大家族の一員として育ったそう! 現在32歳のOさんは弊社の専務と幼馴染だそうです! Oさんのこれまでのキャリアと山下水産に導入された特殊な機械が導入されるまでのストーリーを聞きました!
本日は、株式会社山下水産、本社工場社員のOさんです!
-11人兄弟の下から2番目?
たぶん寿都町では結構知られてるんですけど、私の実家って大家族なんです。兄妹は11人います。私はその下から2番目です。
私は平成3年のうまれで32歳なんですけど兄妹の1番上はいま51歳で、小さな頃の私は姉から面倒を見られることが多かったです。
当社の山下専務とは小さい頃から知り合いで、というかほぼ友だちみたいなもので。年齢は私のほうが下なんですけど、町のサッカー少年団で先輩と後輩みたいな関係でした。今も変わらないですが小さな時から可愛がってもらってたと思いますね。
-北海道教育大学を中退して山下水産へ
地元の寿都高校を卒業してからは北海道教育大学函館校に進学しました。勉強することは好きだったので、私自身教員を目指して大学に進学したのですが、2年通って中退してしまいまして。
というのも、なんというんでしょう。目標を見失ってしまったといいますか。理由は自分でもよくわからないんですけど、燃え尽きてしまったような気がします。
その後、地元に戻ってきて、仕事を探すためにハローワークに行きました。ちょうど20歳のときですね、山下水産の求人を見つけたんです。
地元だったので会社名は知ってたのと、水産加工の会社だってことは知ってましたので応募しました。山下水産って、工場で加工された商品を全国に販売してるんですけど、当時はそこまでの規模感だというのは正直知らなかったですね。
-現在の仕事内容
メインは工場の「品質管理」業務を中心にやっています。年に1度工場に品質管理の外部審査機関がきて、チェックされます。そこに提出する資料を作成をしたり、自社内の工場の品質を落とさないような管理業務です。
ほかには「商品開発」もしています。
最近の仕事だと「レトルト食品」の開発を提案しました。コロナ明けでも観光客が戻ってきて、山下水産の商品を手に取ってもらう機会が増えました。
ところがこれまでの当社の商品というのは冷凍系が多かったんです。逆に言えば常温保存できるレトルト系の商品がありませんでした。
観光客は冷凍食品ももちろんですが、常温保存できる食品も持ち帰りたいというニーズがあるそうで、レトルト食品であれば、常温で長期保存が可能になりますので、お客様は北海道の海の幸を新鮮なまま味わうことができます。
ただ当時の山下水産には、レトルト食品を製造する機械もノウハウもなかったわけです。そこで、です。
-地方企業では珍しい機械の導入
レトルト食品の開発経験がない中で、品質を落とさずに、かつ長期保存が可能な商品を作り出す必要がありました。そこで目をつけたのが「レトルト殺菌機」です。これは全国の大手メーカーではよく目にする機械なのですが、地方企業で導入している企業はそこまで多くはないと思います。
常温保存できるレトルト商品を作れるものだと思っていただければ大丈夫なんですけど、これがかなり高価な機械でして。私のほうから社長に提案しました。
「レトルト商品を作るためにはこれが必要です」みたいな感じで。社長は「わかった」と言って導入を決めてくれて。嬉しかったですね。でも責任も重大です。なんせこの機械を扱える人は当時の山下水産には1人もいませんでしたから。
なので東京に行って勉強して、機械の扱い方などをとにかく勉強しました。社長は「任せたぞ」みたいな感じで快く送り出してくれましたね。
機械の操作方法を勉強して戻ってきて、それで試作品を何度も作り直しました。品質と味のバランスを見つけることにかなりの時間と労力を費やしましたね。
専門的なんですけど「F値」という数値がありまして。レトルト食品として市場に当社の商品を流通させるためにはこの基準をクリアしなきゃならない。本当に何度も試行錯誤しました。温度や加熱時間などの条件を細かく調整して。
この過程で、レトルト食品特有の問題である味の変化とか栄養素の損失にも直面したんですけど、やると言った以上諦めるわけにはいかなくて。安全性を確保しつつ、味の質を最大限に保つことができる最適なポイントを見つけ出すために、何百回もの試行錯誤を繰り返しました。
そして成功したわけです。
山下水産特有の味を保ちつつ、長期保存が可能なレトルト食品の開発、成功したんです。当社として初めての試みだったレトルト化はきちんと商品になりまして、観光客にとっても手軽に持ち帰れる北海道の味として受け入れられました。
空港や土産物屋、さらにはオンラインでも販売されるようになり、遠方にいる顧客にも北海道の美味しさを届けることができるようになりました。あのときはとても嬉しかったですね。
-これからの仕事
これからも新しい商品開発に挑戦し続けたいと思っています。あとは今までお話ししたレトルト殺菌機を扱えるのがまだ私だけなので、そのノウハウも他の人に伝えていきたいです。
それから、山下の味の継承も課題ですね。
ひとつ言えるのは、社員一同山下水産の味には自信を持っているので、いまよりもっと広まって欲しいなという思いが強いです。
遠く離れた場所にいても、北海道の海の幸の新鮮な味わいを、もっと多くの人に楽しんでほしいですね。
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