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【OW2】ワールドカップトライアル/メタ構成
○ワールドカップトライアル
オーバーウォッチワールドカップ2023オープントライアルが世界各国で順次行われています。
日本も2023年2月25日・26日に開催され、優勝はVARREL(旧Donuts USG)、準優勝はinvincibleでした。
※優勝チームがそのまま日本代表としてワールドカップに出場するわけではありません。今後、優勝メンバーを中心に選考が行われるようです。
🌏Overwatch World Cup 2023 Trial Japan Finals🌏
— オーバーウォッチ 日本代表 | Overwatch Team Japan 🇯🇵 (@OWWCTeamJapan) February 26, 2023
👑Champion
VARREL - @_VARREL#OWWC2023 pic.twitter.com/VBNcuOfuux
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私は参加してないし情報も集めてないので知らないんですが、このブラケット表に載ってない試合・チームもたくさんあるようです。
私は、対戦ゲームは野良マッチだけでなく、こういう試合・大会がたくさん行われ、eSportsとして発展してほしいと思っています。「プロ」のようなものだけでなくとも。
Overwatchは決して第一線のeSportsタイトルとは言い難いし、日本でも特別に流行っているわけではないので仕方がないことですが、今回の大会でも上位に来るチームはOW1の黎明期のころから活動しているような人たちがほとんどですね。
できれば若い世代にも活躍してほしいんですが、なかなか。
本大会のワールドカップはこちらの記事を参照していただければ。
○コンテンダーズ・予選
ワールドカップ以外にも、オーバーウォッチの大会は今後も行われていきます。
近いものでは、公式大会であるコンテンダーズへの予選、東アジアオープントーナメントが3月10日から行われます。
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— WDGesportsJP (@wdgesportsjp) February 17, 2023
Overwatch 2 OPEN TOURNAMENT
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東アジア地域(日本・中国・香港・マカオ・チャイニーズタイペイ)のチームが戦い上位4チームが勝ち上がり。東南アジア地域の上位4チームと合わせた8チームでのアジアパシフィックコンテンダーズへ出場できます。
日本のチームもいくつか参加するはずなので応援しましょう。
追記:
日本チームではVARRELが準優勝。コンテンダーズへ進出しました。
○ワールドカップトライアルの各国のメタ
世界各国でワールドカップトライアルが行われています。すべての試合をチェックしているわけではありませんが、有力そうな国の強いチームの構成は概ね似たものになっています。
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たまにリーパーやゲンジも。
タンクはD.vaが多めに感じるも、状況や得意・不得意で使い分けでしょうか。
ダメージはトレーサーがほぼ固定。ソジョーンの採用が多いが、ソンブラやキャスディの採用も多いですね。
サポートの組み合わせが多様で面白い。ルシオ・キリコが最も多そうだけど、機動力・火力・耐久力のどれを重視するか。
ブリギッテは調整やリワークが囁かれているものの、競技レベルのD.vaやトレーサーに絡まれても自衛してアナを守ることは可能です。
それぞれに特徴があり、アルティメットの有用性なんかも考えて見比べると観戦をより楽しめるかもしれません。
サーキットやジャンカータウンといったマップではおなじみのポーク構成はよく出ますが、フランスの決勝のようにサーキットでもダイブ対決になることもあります。
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日本の決勝に進出したVARRELやinvincibleはチームでの活動が長いためか、海外の即席チームに比べると多くの構成を採用していました。
ダイブ系を主軸に、コントロールマップでもポーク系の構成がありました。
トルコやオランダ、ノルウェーではジャンカークイーンを採用しているチームもありました。
タイではラマットラ構成のミラーも見られました。
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ラマットラ・メイによるラッシュは迫力満点。
アメリカではラマットラではなくラインハルトでのラッシュも見られます。各国それぞれメタがありますね。
※注意:
ワールドカップトライアルは国・チームによって取り組み方が様々で、トライアル以前から活動をしているようなチームもありますが、各国の多くのチームはトライアルのために組んだ即席チームであることがほとんどです。
ワールドカップが始まる頃にはパッチも変わってメタも変わるだろうし、代表チームとしての練度ももちろん上がっていくはずなので、ここで紹介した構成や強弱なんかはあんまり参考になりません。
「各国のトライアルではこういう構成が出てましたよ」、ぐらいに思っていただければ。
○「メタ」というもの
「メタ」という言葉が、ゲーム界隈では様々な意味に使われます。試合でよく使われるような「環境」があり、それに対抗するようなことを「メタる」と言うこともあれば、単に調整で強くなったキャラを「メタキャラ」と言うこともあります。
別に言葉の定義をしたいわけじゃないんで使い方はどうでもいいんですが、「メタ」に関して二つほど。
一つが、競技シーンの「メタ」について。
オーバーウォッチでも、「同じミラー構成ばかりだとつまらない」と感じてしまうことは仕方がないことではあります。
たしかにそれは間違いないんですが、「メタ構成」が一つに固定されていないような状況だと、いわゆる「ジャンケン」のようなことにもなりかねません。
特にオーバーウォッチでは、ハイブリッドの最初の攻撃ならともかく、コントロールやプッシュのように初めの交戦が試合結果に大きな影響を与えることが少なくありません。
オーバーウォッチというのは試合中にヒーローを変更できるゲームですが、あまりにも相性が強すぎると構成ジャンケンが繰り返されることになります。
チームで多くの構成を練習するとそれぞれの練度が落ち、逆に一点特化するとそれに「メタられたら終わり」のような状況にもなりかねません。
リーグ形式で多くの試合数をこなしていくような大会ならば、試合を重ねるに連れて徐々にメタが変遷していくかもしれませんが、一発勝負のトーナメント大会でそうなってしまうのは、ややもったいないと感じます。
構成が刺さったら勝ち、刺さらなかったら負けのようなのは、せっかくの競技シーンではあまり見たくないですね。
ゲームとしては多様性があったほうが面白いでしょうが、競技としてはヒーロー選択の影響力が強すぎるとプレイヤーやチームの要素が小さくなってしまいます。
難しい問題です。
もう一つが、一般プレイヤーが使う「メタ」という言葉について。
「環境」という意味では、適切な考え方もあります。
「最近の野良マッチではキャスディが多いから、開幕からファラをピックするのはやめておこう」とか、「このマップはポーク系が出てくることが予想されるから、ダイブで速攻しよう」とか。
そういうのは「メタ」という考え方として適切だと思うんですが、「強いヒーロー」のような意味で「メタ」というのはあまり適切ではないかもしれません。
「今のメタは?」と、深く考えずに聞くことがあるかもしれませんが、それはどういう意味でしょうか。
「強いとされているヒーロー」という意味で使い、「このヒーローはメタなんだ」「メタだからこのヒーローを使えばいいんだ」「今はそのヒーローはメタじゃないから使わないほうがいいんだ」というような考え方は、一般的なプレイヤーにおいてはあまり良い考え方ではありません。
以前の記事にも書いたんですが、私はヒーロー主体主義のような考え方は好きではありません。
「どのヒーローが強いか弱いか」ではなく、「自分がどのヒーローをどう使うか」が重要だと思うのです。
「強いと言われているヒーロー」や「メタということになっているヒーロー」を使っても、自分が上手くなるわけではありません。
ゲームをプレイする上で重要なのは、自分がどうするか、自分が何ができるかです。
競技プレイヤーたちを参考にすることは重要かもしれませんが、深く考えずに「メタだから」といってヒーローや構成だけを真似しても意味はありませんし、メタヒーローが正しいと考えるのは短絡的です。
D.vaルシオキリコなんて野良でやってもたぶん上手くいかないぞ!
2023/02/27 山下