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「まんが おやさま」を読み直す 15/48 「立教」その4
…ああ、話の展開が早すぎる。「立教」という出来事にはいつの間にか「決着」がついてしまい、「内倉でナムテンリオウノミコト」の話から「貧に落ち切れ」の話まで、ものすごい勢いで物語が動き始めている。私は中山みきという人は「ナムテンリオウノミコト」という言葉は絶対に使っていなかったはずだと思っているし、「貧に落ち切れ」というのは「状況を受け入れるための言葉」として口にしてはいたかもしれないが、彼女が自ら積
もっとみる「まんが おやさま」を読み直す 7/48 「かの」の話 後編
「アッ!おかのがみきの食事に毒を!!」ではないだろうと思った。おかのさんがどうしてそこまでのことをしなければならなかったのか、5歳だった私には全く理解できなかった。「池の鯉が苦しそうにもがいて死んだ」という冷酷な描写が、ものすごく怖かった。「みきが死ぬことに比べたら、鯉が死ぬことなど取るに足らないこと」というのは、多分オトナの感覚なのだろう。子どもだった私には、そうは思えなかった。生き物の命がひと
もっとみる「教祖絵伝」を読み直す 2/25 「御入嫁から三十振袖まで」
とみ新蔵さん作画の「まんが おやさま」と歩調を合わせて、平田弘史さん作画の「教祖絵伝」を読み直す企画も着実に進めて行きたい。実は本日2024年4月9日までの期限つきで、平田弘史さんの代表作「薩摩義士伝」の第一巻を無料で読めるキャンペーンが某サイトで実施されており、先ほどまで読みふけっていたのだったが、本当に迫力のある絵を描かれる方だったということに、改めて圧倒されている。中山みきという人の伝記を書
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