見出し画像

漁業とは?さまざまな漁業の種類や特徴を解説

海に囲まれた日本にとって欠かせない仕事が漁業です。寿司やさしみなどの食材が採れて身近に感じる人も多いのではないでしょうか。身近な職種の漁業ですが、さまざまな漁業の種類や違いについてはあまり知られていません。


今回の記事では意外と知らない漁業の種類や特徴についてご紹介します。漁業を始めたい人や関心のある人に役立つ記事となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。





漁業とは

漁業とは魚介類などの水産生物を収穫、養殖して利益を得る仕事です。


総務省の日本標準産業分類では「海面又は内水面において自然繁殖している水産動植物を採捕する事業所、海面又は内水面において人工的施設を施し、水産動植物の養殖を行う事業所及びこれらに直接関係するサービス業務を行う事業所」と定義されています。

参照:日本標準産業分類


自然繁殖している動植物の収穫方法は大きく分けて3つです。


  1. 遠洋漁業

  2. 沖合漁業

  3. 沿岸漁業


収穫方法は漁場によって区別され収穫できる生物も異なります。以下でそれぞれの特徴についてご紹介しますので、順番にみていきましょう。

遠洋漁業

日本から遠く離れ、世界中の海で魚介類を収穫する方法です。遠方で漁をおこなうため、1度の漁で数ヶ月から1年ほどの期間がかかります。大型の船にたくさんの人が乗り組み、大掛かりな仕掛けで収穫するのが特徴です。かつては盛んだった遠洋漁業ですが、各国の規制により漁獲量は減少しており、日本における漁獲量は全体の1割ほどとなっています。

参照:水産庁


主な漁獲類:マグロ、カツオ、イカなど

主な漁獲方法:遠洋カツオ一本釣り漁、遠洋マグロはえなわ漁、遠洋トロール漁など

沖合漁業

日本近海の200海里(約370km)以内でおこなう漁業です。中型の漁船を利用して日帰りから1ヶ月ほどの期間で漁をおこないます。身近な魚介類である大衆魚が数多く獲れるのも特徴です。漁獲量が多く、日本での約6割が沖合漁業による漁獲といわれています。

参照:水産庁


主な漁獲類:イワシ、アジ、サバ、サンマなど

主な漁獲方法:大中型まき網漁、沖合底びき網漁、サンマ棒受け網漁など

沿岸漁業

陸に近い沿岸部でおこなう漁獲方法です。10トン未満の比較的小さな漁船に乗り、多くは日帰りで漁をおこないます。1〜3人ほどで漁ができるため家族で仕事をする人も多くいるのが特徴です。近年では生物の減少による漁獲量の低迷も問題となっており、漁獲量は約3割となっています。

参照:水産庁


主な漁獲類:アジ、サバ、タコ、イカ、エビなど

主な漁獲方法:定置網漁、まき網漁、釣り漁など





栽培漁業と養殖漁業の違い

自然繁殖している生物の漁獲とは異なる漁業もあります。それが養殖漁業です。養殖漁業は大きく2つに区別でき、養殖漁業と栽培漁業の2種類に分けられます。2種類の漁業の違いは以下のとおりです。


養殖漁業:稚魚を飼育し成魚となってから漁獲する方法

栽培漁業:卵から稚魚となるまで飼育をおこなったら放流し、成魚となったら漁獲する方法


最も大きな違いは放流するか否かです。放流して海から漁獲するか、いけすや水槽などから漁獲するかが異なります。





まとめ

今回は漁業の種類や特徴についてご紹介しました。ひと言で漁業といってもさまざまな方法で収穫しているのが分かったのではないでしょうか。漁業は漁獲方法によって海上での生活が長くなる可能性もあるため、私生活とのバランスを考慮しなければいけません。これから漁業を始めたい人は、自身の私生活とも比較して無理のない方法で始めてみるのが良いでしょう。


最後まで読んで頂きありがとうございました。
——————————————————-
▼経営者の想いに寄り添った伴走型支援

当社は複雑化する経営課題を解消するための対策について経営者の想いに寄り添い、
経営者の傍らで一緒に考え、そして励まし成長し合いながら共に走り続ける
中小企業経営者の良き伴走者となります。

中小企業に即した現実的な経営支援を行っております。
こちらからお気軽にご相談ください。

ウィルリンクス中小企業診断士事務所
(経済産業省認定 経営革新等支援機関)
https://will-links.jp/

いいなと思ったら応援しよう!