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観音整体ラボでできること、したいこと まるっと健康

豊かな自然と穏やかな気候の下、つづまやかな美の基準を持って人々が暮らす郷、真鶴。
小さな港を取り囲むようにしてできたその街で、100年の昔から安らぎと慈しみの場となっている住処、観音美住。
2020年の夏、ここに整躰セラピスト山﨑陽軒と、観音美住代表やまざき真由美は、観音整体ラボを開きました。

陽軒はそれまでの10数年間、横浜や千葉、愛知などでいくつも整体院を開院させ、軌道に乗せてきました。
整体技術をパッケージ化して教え、一定レベルの整体師を配置して整体院を作れば、お客様は安心して通院できます。
でも、皆同じ安定した技術を売りにした整体院では、逆にそれ以上のことをしようにもできなくなってしまいます。
陽軒は、そこに歯痒さを感じていました。

ヒトはカラダとココロでできています。
カラダとココロは本来ひとつのもので、切り離しては扱えません。
またヒトは、環境の中で生きていて、周りとの繋がりなしでは生きられません。
取り囲んでいる人々や他の生命たちとのかかわり合いこそがヒトの“生”のあり方の本質であって、健康は様々な関係性の中において初めて培うことができます。

こうした事はわかっていても、今まで陽軒が実施してきた整体師教育の課程には、ココロのこと、環境とのかかわりのことなどは、敢えて入れてはいませんでした。
そこまでしていると整体師を店舗に送り出すまでに膨大な時間がかかってしまうから、という理由でしたが、本当のところは、それらをまとめて体系化して教えきるだけの素養や自信がなかっただけなのかもしれません。

観音整体ラボは、陽軒ひとりが施術者です。
そこでは一人一人のクライアントのカラダの違い、ココロのあり方、環境との関係性など、全てのことに対して施術の関わりの中で考え、その場において対応する事ができます。
単に健康なカラダ、健康なココロというだけでなく、全体まるごとの健康状態=健全、を実現する方法を考えながら接することができます。

そうした考えを体系化して、誰もがわかる形で表現していきたいと思い、その場を単なる施術院、整体サロンではなく、「整躰ラボ」としました。
現代医学は疾病対策に効果を上げ、世界の平均寿命を大幅に伸ばしましたが、それは「病気」に対して研究する学問であり治療であって、「健康」については一切ノータッチにしています。
もっとポジティブに健康というものを捉えた体系が、これからの人間社会には必要となります。
健康のことも含め、人間のこと、精神のこと、生命のこと、環境とのかかわりのことなど、人生を全うするために必要なことを丸ごと考える、「健全学」というものを作っていきたいと陽軒は思います。

次回からは、この「健全学」の概要をお伝えしていきたいと思います。

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