アナタにとっての幸せが必ずしもワタシにとっての幸せとは限らない
アナタはどんなときに幸せを感じますか?
・好きな人と一緒にいるとき
・美味しいものを食べたとき
・だれにも邪魔されない空間を手に入れたとき
・・・。
ワタシはどんなときに幸せを感じるのだろうか?
・好きな人と一緒にいるとき
・美味しいものを食べたとき
・だれにも邪魔されない空間を手に入れたとき
人によって幸せを感じる場面はさまざまで、みんな違って当然で、アナタが幸せだと思うことが、目の前にいるワタシにとっては全然幸せと思えないってことは、よくある話。
な・の・だ・け・ど。
先日とある場所、こんな話が話題にでました。
「先日夕食の準備をしていたときに、なんだか考え事をしていて…、お鍋を焦がしちゃったんです…。その日はたまたま結婚記念日で、結婚して十数年経ちますが、初めてお鍋をまっ黒焦げにしてしまいました。それで、お鍋を重曹でグツグツ煮たら、お鍋がピカピカになったんです。お鍋は焦げたけど火事とか大事にはならなかったので、まぁ…よかったんですけどね。」
この話を聞いて、みなさんはどのように感じますか?
・ピカピカになってよかったですね。
・火事にならなくてよかったですね。
・結婚記念日に大惨事にならずよかったですね。
・幸せが伝わってきました。
こんなふうに感じた人はいますか?
これって本当に「よかった話」「幸せな話」なのだろうか?
答えはブッブーです。この方は、この話をされて、聞いてた人からこのようなコメントをもらって、とても違和感を感じたのだそうです。
さて、どこに違和感を感じたのでしょう?
話す人が、本人の口から「よかった」と言ったからといって、心の底から喜ぶような「よかった話」とは限らないんです。この場合は、「(最悪よりは)まぁまし」という意味の「よかった」でした。
それ以上に、この方が本当に話したかったことは、結婚してから十数年も食事の支度をしてきて、はじめて鍋を焦がすほど、深く思いつめた考え事をしてしまったご自身に対して、「なにかあったの?」「そんなに思いつめることがあったんだ」と、むしろ心配をしてほしかったそうです。それが、単なる「いい話」で終わってしまったことに、とても違和感を感じたとおっしゃってました。
結婚記念日は一年365日あるうちの一日だってだけ
「結婚記念日」というキーワードを聞いて、ハッピーなことを想像する人は多いかもしれない。だけど、だれにとってもハッピーな人は限らない。ただ単に、一年365日あるうちの一日だってだけの人だっているのだ。
山咲サクラ