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企業行動論2020(近畿大学経営学部:山縣正幸)の講義をオンラインでやることになったので。その2:なぜnoteをテキストにしてみるのか。
なんで、noteをテキストにしようと思ったか。ちょっとそれについて書いておこうと思います。
1. マイクに録音された自分の声が…。
最初は、講義スライド(もともと、企業行動論の講義はほぼPowerPointは使わず、穴埋めプリントをメインにしていました)+解説録音+穴埋めプリントで行こうと考えていました。今も、そう変わってはないのですが。
ただ、試しに自分の声をICレコーダーで録ってみたんですね。そしたら、まぁわかってはいたんですが、もともと鼻にかかりやすい声質で、録音するとそれがすごく際立つ。自分自身として、どうも好きになれない(笑)
しかも、通常の講義のテンポでしゃべったら、めちゃくちゃ「ぬったり」してるんですよね。自分でいうのもなんやけど「たるい」(笑)。
だから、「あ、こりゃ私の場合は読み原稿こしらえんとまずいな」って思ったんです。
で、しばらく放置していて、ある日ふと。
「読み原稿、Google DocumentとかMicrosoft Wordとか使わんでも、noteに書いたらええんやん」
2. そもそも学びのありようが大きく変わってしまう今回のコロナ禍。
今までは、教室に入って、とりあえず教壇に立ってる教員の話を聴いて、ノートとって、試験に臨むっていうスタイルが普通だったわけです。それが一概に悪いとも思いません。実際に、そういう講義で「へー、こんなおもしろい話もあるんや」っていう出会いもたくさんありましたから。
ただ、それが今回のコロナ禍でまったくできなくなってしまった。
講義をそのまま録画して、配信するというのも選択肢です。話術に優れた方なら、それもありかもです。けど、私はそないに巧者じゃない。そもそも、自分が90分も動画の画面にはりついてられるかっていうと、絶対に無理。
大好きな能ですら、よほどでなければじっと座って映像を観てるってのはしんどいです。むしろ、番囃子っていう全曲音声だけのやつのほうが聴けるかも。映画のレ・ミゼラブルくらいかな(笑)
て考えたら、今までみたいな受動的なスタイルの学びが生き残れる可能性は、きわめて領域的にちっちゃいと感じざるを得ません。
そのようななか、Loftworkの棚橋弘季さんのnote記事に、こういうのがありました。
この2つの投稿、まことに魅力的なので、みなさんぜひお読みください。そのなかで強調されているのは、非同期型社会においてはテキスト(書き言葉)が重要になるという点。
不思議な話で、新型コロナウィルス蔓延によって、同期型社会に移行するのではなく(移行するかもしれんけど)、非同期型社会へと移行することで、かえって書き言葉が重視される。
もちろん、その際には紙の本という歴史的に今でも大きな存在を占めるメディアがあります。私は、紙の本が大好きなので、紙の本をみんなが読んでくれるようになったら嬉しいなってのはあります。
が、おそらくそうはならないでしょう。もちろん、紙の本が完全に売れなくなるということではないです。ただ、それが過去の栄光を完全に取り戻すとも思えない。
となったとき、もっとも私にとって親しみやすいメディアがnoteだったわけです。
3. 気軽に書ける(っていうほどには書いてないけどw)/ 読める、しかも書き言葉ベースのメディアとしてのnote
今まで、折々noteに書いてきました。特に、昨年度のXデザイン学校大阪分校での学びは、振り返りまで(てか、「まで」ではないw)が学びだということで、がんばって翌々日くらいまでには書き上げるようにしていました。
本来、大学教員は「論文」をこそ書くべきで、noteは余滴であるという認識でした。今も、もちろん「論文」さらには「著作」をものしていくことが、やはり窮極的なゴールだと思ってます。しかも、一本一冊書いたら、また次のゴールが出てくるわけで。
またここ数年、実践の方と接する機会が増えて、経営学史を専攻する私でも実践の方に何がしかの考える手掛かりを差し上げうる機会を得ることもできました。そうなったとき、論文や著作ももちろんですが、noteというメディアを使って発信していくのも一つの方法やなってのは、以前から感じていたわけです。
で、今回の事態。ある意味で、踏ん切りとなった気がします。
論文をいきなりnoteに書くよりは、学生向けに講じる企業行動論の内容を(もちろん公開できる範囲で。というか公開できないことはしゃべってませんw)ご披露申し上げてもいいかな、と。
脚注機能はないけど、リンクは貼れるし、最近はファイルをアップロードすることもできるようになりました。
それより何より、noteに漂う知的な落ち着きが好き。
おわりに。
ということで、散漫に書きました(笑)
このnoteテキスト、どういう方針で書くのかについては、別投稿で申し上げたいと思います。