生きているなら人生楽しみたいじゃん
新卒1年目で私が就職したのはとある官公庁。
平凡な毎日。
睡魔とミスとの闘い。
やりがい云々以前に、今まで知ることのなかった世界を目の当たりにした。
「そうか、こういう仕事をしている人たちもいるのか。」
というのが、率直な感想だ。
世の中には星の数ほどの仕事がある。
その中で1つの仕事を選ぶということはなんと難しいことだろう。
そして何より、自分にぴったりの仕事と出会える確率はどんなに低いことだろう。
「もうこんな研究やめてやる!」
「もうこんな仕事やめてやる!」
何度思ったことだろう。
結果の見えない研究や、いわゆる雑務に追われる日々。
実力の伴わない状態で行う業務ほどつまらないものはない。
それでも前に進まなければならない私たちは、時としてその苦難に立ち向かい、時としてその道から離れる意志を示す。
誰にだって逃げたくなるときがあり、受け入れがたい状況に陥る時期がある。
分かっているけど分からない。
私はよく、人間が生きる意味を考える。
もちろん答えは見つからない。
見つかったところで納得できる理由があるとは到底思えない。
でも、
「せっかく生きているなら人生楽しみたいじゃん。」
と言った誰かの言葉だけが私の中で反芻している。
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