恋が教えてくれたこと
初めて恋をした幼馴染みと結婚して幸せな家庭を築く。
そんな私の夢は、幼馴染みと呼べるような男友達がいなかった時点で既に幻想へと変わっていた。
その後私は、中高6年間を都内の女子校で、大学6年間をとある薬学部で過ごした。
「好き」という感情は、きっと幼稚園の頃から知っていた。
初めて誰かと付き合ったのは小学6年生で、中高時代も誰かに淡い恋心を抱きながら過ごしてきたが、泣くほどに大きな失恋をしたのは恐らく大学入学後だ。
中高6年間、「恋愛」と正面から向き合うこともなく夢見がちに過ごしてきた私には、多くの困難が待ち構えていた。
大学入学後初めて付き合った彼とは、お互いを傷つけ合うような恋愛をしてしまった。
お互いに初めてまともに付き合った相手だったこともあり、これを契機に私の恋愛に対する考え方は大きく変わることとなった。
その後も幾多の恋を重ね、つまずきながらもひたすら前に進んできた。
取り返しのつかないことがこんなにたくさんあるのかと、戻らない時間を憎んだ。
その時間の流れにより傷を癒やすことにも成功した。
次の恋が失恋を癒やすなんて嘘だと思っていたけれど、本当だと知った。
先人の教えがいつも正しいわけではないけれど、たくさんのヒントが転がっているということを実感した。
大切なことは、最終的には自分で気づくしかなかった。
失敗が怖くても、恥ずかしくても、自分の気持ちに正面から向き合い突き進むことを学んだ。
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