【読書感想】『わたしの神様』小島慶子
【説明】
視聴率低迷の番組を立て直すため、敏腕プロデューサー藤村は業界ナンバーワンのアイドルアナ仁和まなみを起用。知的なニュースキャスターへと転身をとげたい彼女は、権力欲にまみれ保身に走る男たちや、敵意むき出しの女たちによってやがてスキャンダルの渦に引きずり込まれる。女たちの嫉妬・執着・野心を描く、一気読み必至の極上エンタメ小説。
【感想】
小島慶子さんの「作家」としての活動を知ったのは、林真理子さんとの共著『女の7つの大罪』を読んだ時。
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綺麗で上品そうなアナウンサーさんだなあと思いきや、
めっちゃ歯に衣着せずズバズバ発言してくれますやん・・!!と惹かれ、
小説も購入しました。
中身は、ドラマのノベライズのように会話主体でリーダブル。
新堂冬樹のちょいエロドロドロ小説とかが好きな人は絶対好きそう。
・・はい、
わたしです。
男性読者でも楽しめるように、「女の敵は女!!」みたいなわかりやすいマウンティングが描かれているし、
美人もブスもモテも非モテも未婚も経産婦も、様々な立場の女性側の目線を描くことで、「自分はこのつもりだけど、他人からはこうみえている」という小説ならではの面白みもあって、あっという間に読みました。
この女子アナのモデルはあの人かな?
この話はあのスキャンダルに着想を得たのかな?
とか、下世話な視点で読めるとこもエンタメならではですよね。
たぶんこれ読んでる時のわたし、すっっごいゲス顔。
めくるめくテレビ界のフィクションを味わいたい方におすすめです!!