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対話で深める地域/公衆衛生看護

テーマ

教員・上司・先輩として地域/公衆衛生看護の人材育成に関わる皆様と共に、そして保健師として成長したいと考えるあなたとともに
対話で深める 地域/公衆衛生看護


このnoteについて

 私たちは、地域/公衆衛生看護の思考を深め、実践力を養う対話法を研究しています。
 VUCA[変動し(Volatility)、不確実で(Uncertainty)、複雑で(Complexity)、曖昧な(Ambiguity)]時代の看護職は、人々の健康と幸せを実現するために、既存の解をあてはめるのではなく、自ら解を見出すために自律的に試行錯誤する力が求められます。私達は、地域/公衆衛生看護の教育研究者として、そのような実践力を育てる対話法を検討しています。

 前例のない人口減少・高齢化の進展、激甚化する健康危機を背景に、行く末を見通すことがより困難で不透明な時代に向かっています。これからの保健師(地域/公衆衛生看護を担う看護職)は、複雑な問題を抱える家族への支援、想定外の健康危機、人類未経験の人口減少少子高齢化時代の持続可能な地域社会づくりなど、複雑で高度な課題へ対応することが求められます。そこでは既存の解を当てはめるだけでは解決しない、「正解のない問題」に取り組む力が求められています。これには批判的論理的思考を促すメタ認知がカギとなります。
 私達の研究会は、メンバーが実際に遭遇した指導場面を題材に、学生や若手保健師とどのように対話し、地域/公衆衛生看護の思考を深め合い、未経験の課題に取り組む力を養っていくのかについて、検討しています。
 そこで、研究会などでの議論を通して得られた示唆をコラムとして発信し、皆様からのご意見もインプットし、さらに対話を深めることを目指したいと考えました。
記事の構成は以下のとおりです。
1 事例を使った実習・演習(またはOJT)で、学生(または若手保健師)の指導で困惑した場面
2 この場面に遭遇した教員(上司または先輩)として、学生(または若手保健師)にどのように言葉をかけるかについての議論
3 議論をメタ認知の観点から読み解いてみる
4 振り返りあるいはまとめ
私達と共に、未来の地域/公衆衛生看護の担い手との対話を探索してみませんか

私たちについて

 大学での保健師教育のあり方が問われ始めた2010年ごろより、大学・看護学士課程での公衆衛生看護の人材育成のあり方を問い続けてきました。現在の研究メンバーは以下のとおりです。
研究代表者:尾裕子(山口大学医学系研究科保健学専攻)
共同研究メンバー:田村須賀子(富山大学)、嶋澤順子( 東京慈恵会医科大学)、大澤真奈美( 群馬県立県民健康科学大学)、佐藤紀子( 千葉県立保健医療大学)、城 諒子 (富山大学)、村上祐里香(山口大学)、斎藤美矢子(山口大学)、沖林洋平 (山口大学大学院教育学研究科)

 世話人は、山口大学大学院医学系研究科保健学専攻において、保健師にかかわる教育研究に従事しています。世話人:牛尾裕子

http://publichealthnursing.med.yamaguchi-u.ac.jp/index.html


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