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プロローグ(1)

物語は突然始まった。
11月のある日
家内がインフルエンザの予防接種を受けて帰宅。
「腕がいつもより腫れてきたの」 という。
翌日からどうも体調がわるそうで食欲もなくなってきて
普段まったく調理もしない私がおかゆなど作ってみる。
そんなこんなで3日くらい経つと今度はこっちが超だるくなってきた。
インフルエンザとはちょっと違う感じだなぁ。
彼女は少し食欲がでてきたらしく、一緒に『高級肉まん』を食べようと
レンジでチン!
あれ?
なんかすごく『まずい』。
『高級肉まん』がである。
旨味も風味も、なんにもなくて、舌に刺さるような塩辛さ…。
「コロナって 味覚が変になるんじゃなかったっけ?」
と顔を見合わせる。
私はその晩、ものすごい悪寒で震えがきた。
朝起きて体温を測ると 震えるほど寒いのに 39℃!!

こりゃダメだな。

原因は何か お医者様に診てもらわねばということで
彼女は予防接種をうけた医院に朝一番に電話を掛けた。
ダンナも変だと言うと 一緒に来てくださいと言われ
さらに
発熱外来は今一杯で(!!)明日の朝早くしか予約できないとのこと。
おいおい。
一応予約はいれたけど。

そこで
夜まで待って電話をかけて『時間外診療所』に行くことにした。
インフルエンザとコロナの検査をおねがいすると
二人ともはっきり、赤いラインがコロナ検査キットに。


ビンゴである。

お医者様は看護師さんと相談しながら
薬の話をしてくれた。
対処療法的お薬と、特効薬の話。
2人とも高齢だし、特効薬も是非にというと
遠慮気味に『高額なお薬ですが大丈夫ですか?』
そこで「二人分でどれくらいですか?」
『おひとり2万円ちょっとくらいかなぁ?』
 とのこと。
2人分その処方でお願いしたのだが

夜間診療所の支払いは現金のみでクレジットが使えないことを忘れていた。

診療が終わり、隣の薬局へ。
家内が薬局で待っている間に徒歩で近くのコンビニに向かい
キャッシュカードでキャッシングして現金にして戻ると
なんと お医者様の見積もりより高額で手持ちで払えない
もう一回徒歩でコンビニを往復。
2往復目がつらかった。
足がフラフラし、景色が怪しい感じに歪んでいる感じがした。

無事にお支払い完了
薬代は2人で5万円を超えた。
こりゃぁ高額です。
でもすごく効きました。
あきらかにこの『特効薬』:(トップ画像のお薬)で救われました。

ほっとして
地下駐車時用のクルマにのりこみ帰宅しようとして

やらかしてしまったのです。

(つづく)

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