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note版 やまおく体操 〜神経筋制御論に沿った運動処方〜

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様々な対象の方々にとって大切な「神経と筋肉の繋ぎ目を刺激する」運動理論(神経筋制御論)に沿った専用エクササイズマシン等のハードウエアーの開発や、トップアスリートは、勿論のこと、子…
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#神経

運動神経

筋肉は、脳の命令を伝える運動神経の刺激で動くと表現されていたために運動神経が、存在すると誤解されてきましたが、実は、運動神経というものは、存在しません。 運動ニューロンは、脊髄から全身に広がり、末端で枝分かれ(神経終末)し、自らの意思で動かせる骨格筋まで伸びています。それによって、骨格筋は、収縮・弛緩・伸張をコントロール(抑制・制御)されています。 ちなみに、お腹側を通る服内側系は、体幹。背中側を通る背外側系は、手足動きを抑制・制御してます。

キネマティクスとキネティクス

身体の動きは、神経筋系の活動と、それを取り巻く外部環境との相互作用で成り立っています。その動きが、神経的に、どのように抑制・制御されているのか? 神経生理学的領域に、動きについてのキネマティクス(エネルギー・運動量・角運動量)と、その動きの起こりとなる力についてのキネティクス(運動・その原因)を総合的に考えなくては、なりません。 例えば、身体の動きで、代表される歩行では、重力などの外力と、筋収縮によって生み出される筋張力を巧みに協調させ、目的に応じた身体の動きを表現してい

神経と筋肉の繋ぎ目

日常生活における身体の動きは、脳からの神経指令と末梢からの神経指令の協調によってなされています。 両者からの指令は、脊髄アルファ運動ニューロンとそれが支配する骨格筋の活動を促し、合目的的な動きとなって表現されています。 α運動ニューロンが、活動する為の神経系調節機構、特に、感覚器から情報を処理し、個体が、環境に対応出来る効果器の応答を起こさせる統合機関として働く(中枢神経系)機能は、動き作りの基礎を成してます。 全体的に身体の動きが、どのような神経機構で抑制・制御されて