物語と作業療法 part1
作業療法の歴史について紐解いていこうと思い本を開いたが、気づけばとなりに置いていた本に読み入ってしまった。
私には新人の頃から尊敬する師匠とも呼べる先輩のOTがいる。
その人が話し始めると、先生も保護者も引き込まれ「たしかに」「本当にそうなんですよ」あるいは「そういうことだったんですね」と納得感と安心感、そして子どもへの愛情が深くなるような雰囲気が生まれる。それからだったら「こうしてみよう」という風に話が広がり、繋がっていく。
対して、私が話してみるとなんだか上手くない。
確かに説明はつくし、試してみて欲しいことそのものは明確に伝えるのだが、
なんだか空気が寒くはないが温かくもない。
なんとなく、核心を外しているのような、空回りしているような、
なんとも言えい「すかしてしまった」ような場になる。
「なぜだろう?」
だんだんと哲学も技術も知識も年月と共に増しているのに、どうしても越えられない一線がある。
何が違うのか、モヤモヤを抱えたままずっと過ごしていたが、今日それが説明できる本と出会った。
これは「ナラティブ・セラピー」をまとめた本であるらしい。
「らしい」というのは序盤を見ただけで、感動してしまい、この記事を打っているからであり、本の全容は全く把握していないためである。
この本は「物語とはなにか?」
その定義から始まる
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