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米国高校留学準備① ホストが既に居る場合

子どもが米国の高校に留学するにあたり、わからないことが様々あり、右往左往・試行錯誤しております。表題の通り、渡航前からホストファミリーと所属する学校が(ほぼ)決まっている珍しい例だとは思いますが、同じようなルートを考えている人の一助となれば、と思い、記録を公開していこうと思います。(具体的に何をしたか、については、②以降に記すことになります。余計なエピソードが不要な方は、どうぞ②に飛んでください。

私は、とある地方の限界集落に住む、しがない勤め人です。仕事では、英語を用いることがあります。15年ほど前に一緒に働いていた米国人がいました。その米国人は、夫婦で来日しておりました。年齢が近いこともあり、私の妻を含め、親交を深めておりました。

やがて、私たち夫婦に子どもが生まれます。年末のことでした。新年早々、生後1週で、件の米国人夫婦は、里帰り中の妻と赤子に会いにきてくれました。二人は、予定日より早く生まれてきた小さな赤子を抱き上げ、子の名前を愛おしそうに呼んでくれました。やおら、奥さんのKさんが、顔を上げると、次のように言いました。

I am her godmother. And she will stay at my home in the US for one year. (私がこの子の代母ね。で、この子は、私たちと1年間暮らすことになるの。)

代母とは、キリスト教における洗礼に付き合う女性のことのようです。私たち一家はクリスチャンではないので、それは「代母に近い存在になる」と言う意味でした。また、「1年間暮らす」のは、留学生として受け入れると言うことだと、私たち夫婦は受け取りました。

その夫婦が帰国したのちも、毎年、クリスマスの時期には贈り物をしあう間柄で、10年の時が流れました。

半分仕事、半分休暇で再来日することになり、幾晩かの宿を提供することになりました。その際、Kさんは、小学生になった我が子Nに聞きました。

N, when are you coming to the States to stay with us? (N,いつアメリカに来て、うちで暮らす?)

どうやらKさんは、本気のようです。Nもまんざらでもなさそうでした。私たち夫婦は、その時、Kさんの10年前の宣言を実現するべく動き始めたのでした。

まず、Nを某有名英会話教育機関の地元教室に通わせることにしました。限界集落の近く(と言っても車で15〜30分)にも探せばいくつか教室があるのですね。その中で最も近い教室に連絡を取ると、高齢のためもう新規は取るつもりがないとおっしゃる。万事休す。

ところが、話をする中で、先生ご自身が、何十年も前、私の父と同級生だったこと、お孫さんがNと同じ学校に通う同級生であることが判明すると、一転、入会を認めてもらえたのでした。めでたしめでたし。

英会話の先生との相性が良かったのと、N自身の頑張りにより、中2時点で、英検準2級に合格することができました。そこで、新たな目標を「留学までに、できれば高校入学までに英検2級に合格」にしました。

留学まで、あと1年半。

さて、留学のビザ申請などについて考えなければならないと、思ってはいるものの、時間もあるし、まだ大丈夫との思いも同時にありました。

と言うのも、私自身が、高校時代、カナダに留学しており、割と急遽決まったものの、ビザもすぐに取れた経験があるので、気を抜いていました。渡航先も、時代も異なるのにも関わらず、です。

②に続く。

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