多分選挙が終わっても国民は苦しいまま
今回の投票
私は(反自民)無党派だ。
だが、今回の衆議院議員選挙では、小選挙区も比例代表も
日本共産党に投票した。
地元は自民王国で、これまでは世襲の若手議員が盤石だった。
しかし、今回は苦戦だ、ということだった。
共産党の候補者が当選するとは思っていなかったが、
立憲にも大きな不信感があるので消去法で。
加えて、赤旗のスクープにグッジョブ、
の気持ちを込めて。
結果は、自民対野党2候補は僅差だった。
野党の選挙協力ができていれば、と残念でならない。
(選挙後に連立考えるなら始めからやれよ。野田のそういうところが信用できないんだよ)
日本共産党の存在vs富裕層の利権・メディアの腐敗
共産党議員の国会での活躍は、
もっと知られてもいいように思う。
至極まっとうな追及・主張を、
はぐらかしごまかし嘘をつき騙す自民党政権に向けて
根気よく繰り返している。
彼らなしには、今回の自民惨敗も、立憲・国民躍進もなかった。
(それにただ乗りして、上から目線で「共産党と共闘はできない」とか言ってる立憲ってホントにクソ)
彼らの政策が取り入れられれば、日本はずっと
暮らしやすい国になると思う。
でも、共産党的考え方が支持されると、大企業や富裕層は困るんだろうな。多くの国民がいくら困窮していても、関係ないんだろう。
だから、メディアの共産党に関する長年のネガティブキャンペーンが
有権者に浸透して、今回の大功労者にもかかわらず、
議席を減らしてしまった。
統一教会=勝共連合→自民党→電通→テレビ局への圧力、
というのは素人の自分にもわかる。だから「統一教会問題」と「政治と金」とは密接に関係していると思う。
「テレビで言っているから(言ってないから)」をうのみにする人がいかに多いか。ずっと前からテレビは自分たちに都合のいいことしか言っていないし、都合の悪いことは言わない。NHKも同じ。天気予報と災害速報以外は信じられない。特にニュースはひどい。
知らないと見捨てられる
そして、「一票では何も変わらない」と無関心になる、
特に若い世代は、今回の接戦をよく見てほしい。
あなたが投票に行っていたら変わった結果になった選挙区がきっとあった。
上がらない給料、不安定な非正規雇用、質が悪いのに金がかかる教育、
止まらない物価高、「経済を回す」ために節操なく与えられる刹那的な娯楽。希望の持てない未来。
難しいことは考えたくない、選挙なんてめんどくさい、政治なんてよくわからない。どうせ変わらない―――こう思うのも無理はない。自民党議員は、このまま国民が政治に無関心でいたほうが都合がいい、賢くなって批判されると面倒だ、固定客だけが自民に投票すればいい、と思っている。
だから若者はこんな状態にさせられている。
胡散臭い「野党」
かと言って、野党も怪しい。
立憲民主党は支持団体からの圧力に逆らえないし、国民民主党は「与党」と「野党」の間の「ゆ党」。いつ、自分に都合のいい方に寝返るかわからない。党首玉木氏が「高齢者は尊厳死」みたいな、使いようによっては恐ろしいことになる案を持ち出すところをみると、金にならない国民はいらないと思っている節もある。日本維新の会はチンピラの集団で論外だし。
もちろん、個々には国民のために尽力している議員もいる。そういう人の中には、小選挙区で勝った人も多いと思う。
ただ、政党という集団になると、その力は封殺されてしまうのは、与党だが石破さんを見ても明らか。個人がどこまで頑張れるのかは難しいところかも。
推したいけど推せない共産党
田村智子委員長は「今だけ、金だけ、自分だけ」の自民党政治、と国会で批判した。言いえて妙、まさにその通り。
国会を見ていると、共産党は政権批判とともに、しっかりと対案を出している。それはたいてい、現状をよくするもののように思われる(なかなか実現しないが)。
推したい。ぜひ応援したい。でもできない。
「赤旗」「赤旗日曜版」の言説、そして(しっかり全編観たわけではないけど)党大会の様子から、どうしても推せない。
内向き、異論排除、自画自賛、対立をあおる言動が多すぎる。
いくら正しいことを言っていても、100%支持されるとは限らない。「それはいいけどここだけは嫌」ということもあるし、「それは別の視点で見ると違うかも」もある。でも、共産党はこれに対して総がかりでつぶすことがある。そういう例をいくつか見た。
これが共産党を推せない理由。とても残念だ。
日本の政治には、共産党はなくてはならないと思うけど、
自分たちが100%正しい、というやり方は再考してほしい。
政策の周知に関しては、今回の選挙では、SNSなどでずいぶん頑張っていたと思う。
どうすればいいのか
今回は共産党に投票した。
だが、伸びなかった。
自民が負けて、国会は混迷するだろう。
これから自分はどうすればいいのか。
来年には参院選もある。
情報は偏り、もみ消され、もはやテレビも新聞も信用できない。
ネットは玉石混交。選ぶのが難しい。
ここに書いた情報だって、誰かの思惑が紛れているかもしれない。
自分がもっと勉強して、賢くなるしかない。
平和で幸せな暮らしは、「誰か」がではなく、自分で守るしかない。
ひとりひとりの力で。
民主主義がかろうじて生きているうちに。