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【いそがしいとき日記】その10
「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」は、上演最終週に突入してますーーーー!!!!
本日24日の公演を含めてあと6回。
泣いても笑っても、歌っても踊ってもあと6回。
みなさん、全身全霊で泣いたり笑ったり歌ったり踊ったりしていきましょうねーーーー!!!!
もちろん、全身全霊でひっそりと観劇したい、というあなたも大歓迎。
ロシアの大地は懐が深いですからね〜〜〜。
あらゆる人生を受け止めてくれます。
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最終週のスタートは、22日のスペシャルデイからでした。
まずはマチネの火災報知機の誤作動。
ご来場くださってたお客様におかれましては、さぞかし不安な思いをされたろうと思います。
しかしそんなときでも冷静に、会場のアナウンスが入るまで混乱することなく座席にてお待ちいただいていたこと、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
幸い、「誤作動」ということで、火災の存在も一切なく、途中中断はあったものの、無事に終演を迎えられましたこと、本当にホッとしました。
演劇をやっていると、ときに、こういった思いがけない出来事があるみたいですね。
それが今回のような「驚いたけど無事でよかったね〜」というものだったりもするし、あるいは、ときには、災害の襲来だったりするかもしれないのですが。
何も起きないことがいちばんいいのだけれど、何が起きるかは本当にわかりませんから。
芳雄さんの素晴らしい言葉にもありました、「現実と虚構は地続きかもしれません」から。
けれど日本の劇場スタッフは優秀です。有事の際にはお客様の命と安全を守るために、舞台裏には万全の体制が整っています。
本日も、そして明日からも、安心して劇場にお越しください!
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「ピエールとナターシャが劇中ではじめて会うシーン、どうしてピエールはナターシャに名前を呼ばれたあと、"ピエール"といいなおすの?」
的な疑問ツイートをされていた方を見かけたので、この場で答えてみます。(なんでこの場やねん)
どうやらこの件、演出家の香さんによると
ロシアでは、間柄の近しさによって名前の呼び方が変わる
という習慣に即している、ということのようです。
ピエールの本名は
ピョートル・キリローヴィチ
これはいちばん、正式な、オフィシャルな、丁寧な呼びかけ方。つまりいちばん距離がある呼称のようです。
それを
(いやいや、そんなに遠い呼び方じゃなくて)ピエール(って呼んでよ、昔のように)
という意味で、ピエールは自己紹介をし直す、的な。
ナターシャとソーニャがモスクワのマーリャの家を訪ねるシーンでも、お互いに正式名称を呼びあったあとに「(ナターリャじゃなくて)ナターシャって呼んでくださいね!」的なやりとりがありますよね。
山野靖博も
山野靖博さん → 山野さん → 山野くん → 山野/やす → ぷりっつ
みたいな呼び方の活用がありますよね笑
かなりざっくばらんな関係の人は「ぷり」って呼びますからねー僕のこと。
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日に日に客席の熱量もあがっているかんじで、舞台上にいる僕らもとっても嬉しいです。
直感的に楽しんでいただけるこの作品。
でもその向こう側に、演劇的・文学的にどんなものを提示できるのか。
作品の「深度」という意味も、千穐楽の最後の瞬間まで追求していこうと思います。
本日もよろしくお願いします!!!!!
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