阿部裕&山野靖博ジョイントライブ終演のお知らせ
おとといの10月10日に無事、「阿部裕&山野靖博ジョイントライブ」が終演いたしました。
たくさんのお運び、そして応援、ありがとうございました!!!
阿部兄とふたりでライブができるなんて、夢にも思わなかったのですが、蛙たちさんのご協力とピアノのアニエス晶子さんのお力添えて、めちゃめちゃ楽しい時間を過ごせました。
いや、本当に、楽しかったんです!!!!!!!
こんなに幸せな時間があるか、と思うぐらいに楽しい時間でした。
会場の「蛙たち」さんは、現存するシャンソニエの中では日本でいちばん歴史のあるお店。シャンソニエ、というのはフランス語で「シンガーソングライター」という意味ですが、日本では「シャンソンを聴きながらお酒が飲めるお店」というような意味で使われています。
なかなか、いまの僕のような年代で「シャンソン」に馴染みがあるという人は少ないと思います。僕もそうでした。
今回ご来場いただいたお客様も、大半が「シャンソン初めて」「シャンソニエ初めて」という感じでした。
きっとそうなるだろうな、と思ったので、阿部兄との選曲ミーティングではあえて、「1部ではシャンソンだけに絞りましょう」というプランを立ててみました。
1部のセットリストはこちら。
山野
メケメケ
青春の旅だち
コムダビチュード
コメディアン
黒いワシ
阿部
帰り来ぬ青春
ラ・ボエーム
愛しかない時
泣く友を見る
悲しみのおわりに
特に、阿部兄のディープな選曲と歌に、聞いていた僕も心揺さぶられました。
僕は僕で、「黒いワシ」というナンバーに初挑戦。女性シンガーによって歌われることが多いのですが、僕なりのイメージで歌ってみました。
僕らが歌う前には、蛙たちのスタッフさんにも歌ってもらいました。
まずホストスタッフが1曲ずつ歌って、その日の出演者のステージに移っていくというのがシャンソニエのいつものステージのスタイルなので、初めてシャンソニエにきてくださったお客様にもその雰囲気を感じていただきたくて。
ピエールさんが「枯葉」、レイチェルさんが「半ダースのバラ」、ルナさんが「幽霊」を歌ってくださいました。
阿部兄がMC中に、「シャンソンは1曲の中にギュッとドラマが凝縮している」と話してました。
まさにその「ギュッと凝縮したドラマ」を感じていただけた時間だったんじゃないかなあと思います。僕も、いまの僕にできる限り、一所懸命に歌いました。
2部は趣向をガラッと変えて、「フォークとミュージカル」の時間にしてみました。
阿部兄とは2016年と2018年のジャージー・ボーイズでご一緒したのですが、去年の稽古の休憩中に僕が「今日の〜仕事はつらかった〜」と口ずさんでいたらすかさず阿部兄が「ヤス、お前なんでそんな曲知ってるんだ!?」と突っ込んできて
そこから「関西フォーク」の話でかなーり盛り上がったことがありました。
ってことで、「きっとお客様は知らないだろうけど」という問題点ははっきり自覚していたものの、「阿部兄のガチなフォークが聴きたい!!!」と無理やりリクエストをして、2部のセットリストが実現しました。
おなじみの手紙/高田渡 山野
教訓Ⅰ /加川良 阿部
山谷ブルース/岡林信康 山野
こがらし・えれじぃ/加川良 阿部
冬枯れ/阿部裕
善歌/阿部裕
プカプカ/ディランⅡ 阿部・山野
塵と灰 山野
スターズ 阿部
My Mather's Eyes 阿部
Cry For Me 山野
Fallen Angel 阿部・山野
アンコール
あの素晴らしい愛をもう一度
阿部兄曰く、「こんなフォークは、人前で歌うなんて思ってもいなかった」とのことでした。つまり、本邦初公開のかなり貴重な瞬間だったのです。
それに、「冬枯れ」と「善歌」という阿部兄のオリジナルソングまで歌ってくださいました。めっちゃすごかった・・・・。
もしかしたら、「ミュージカルソングをたくさん聴きたいな」と思ってくださってたお客様のお気持ちとは、かなり違ったライブとなったかもしれませんが、それ以上に「阿部兄の普段見られない姿」や「山野の普段見せない姿」を楽しんでいただけたんじゃないかなと思います。
そして、あえて、社会風刺や反戦の色の濃い曲を選んでみたということに、何かを感じてくださったお客様もいたかもしれません。
とにかく、曲のエネルギーの強さもさることながら、それを歌う阿部兄の存在の濃さ、歌の力の凄みも、ビシビシ伝わってくる2時間でした。それに負けじと、僕も一所懸命歌いました。すごく貴重で愛おしい時間でした。
阿部兄こと阿部裕さんとは、今度は年明けの「天保十二年のシェイクスピア」にて共演することが決まっています。これも本当に嬉しいかぎりです。
ぜひ引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。
この度はご来場、そして応援、本当にありがとうございました!
日本列島は今日の夕方から明日の朝にかけて、大きな台風の脅威にさらされております。
ぜひ何卒みなさま、ご自愛の上、最大限の対策と注意をなさって、ご無事に週末をお過ごしください。
この台風の影響で公演を中止した舞台などたくさんあります。さまざまな思いはあるかと思いますが、出演者もスタッフも観客も、みな健康で元気で無事でなければ演劇というのは成立しないものであります。
この一晩をなんとか安全に乗り切って、再び演劇の場・音楽の場でお会いできればと思っております!!!!
読んでくださってありがとうございました!サポートいただいたお金は、表現者として僕がパワーアップするためのいろいろに使わせていただきます。パフォーマンスで恩返しができますように。