10月かご編みワークショップのご報告
10月のワークショップは、前回作った「ヒゴ」を使って、杉皮のかごを作りました。今回はそのワークショップで、皆さんがどのような作品を作られたのか、ご紹介したいと思います。どれも素晴らしく個性的なかごです!
基本技法で作る杉皮のかご
このワークショップでは、もっとも基本的な技法で杉皮のかごを作りました。 以前作り方をご紹介した「杉の皮でカゴ作り! その3「編み組み」」のかごと、編み組みはほぼ同じですが、仕上げ部分が少し違います。高さは2段、立ち上げたヒゴの折り返しが1段、最後に長いヒゴをかごの縁にぐるっと囲って完成です。
一番簡単な作り方ではありますが、応用が効いて、後で自分らしい作品を作るときの助けになります。 例えば、かごの底を深くしたければ、段の高さを増やせば良いし、丈夫にしたければ、折り返しのヒゴを長くして、下段に差し込めばしっかりします。
杉皮のかご作りが、初めての方が多かったので、無理のないよう、そして準備したヒゴの量で十分作れるよう、講師と相談してこのような形態(見出し画像)にしました。
1年目の皆さんの作品
ところが、皆さん、前回のヒゴ作りで教えられた方法で、ご自分なりのかごのイメージでヒゴを準備されたようで、基本形をはるかに越える超個性的な作品を作り出してしまいました!!! 講師共々、おにぎり入れのような長方形のかごがいくつも並ぶものと思っていたのですが、あにはからんやご覧の通りです。
毎年、杉皮のかごを作っているのですが、本当に生み出されるものは、全く違います。これこそワークショップの醍醐味ですね。期待を見事に裏切ってくれます!
2年以上の人の作品
また、2年目、3年目と取り組んでいる方たちは、こんな作品も作ってしまいます。杉の皮を何度も扱っているうちに、その性質を見極め、独自の編み方を生み出しているんですね。
ワークショップでは、2年目以上の人たちは、家で作ったもの等があれば持ち寄り、作り方等の情報交換をします。ここから学ぶことは多く、本当に楽しいひとときです。
最後に
今回のワークショップは、すぐ定員に達してしまったため、ブログでの募集はしませんでしたが、毎年開催しておりますので、もしご興味を持たれた方は、是非来年いらしてください!
次回11月のワークショップは「クズ蔓の採取と下処理」です。クズ蔓は川原でやりますので、川原の野草観察も併せて行います。
日時:11月6日(日) 問い合わせ 青梅・賢治の農楽校