我ながらダークホース(後編)
先日出演した『よしもとThreads王決定戦』奮闘劇の後編です。
前編・中編も合わせてお読みください。
巻き返しを誓って臨む後半戦が始まります。
しかし、突破口は見えていません。
自分の投稿が発表される際にマイクは渡されるものの、それ以外のタイミングで出れそうなタイミングはありません。
これは、投稿を発表されている人とMCの1対1でやり取りをする形式になっているのと、台本上でも自由にやり取りをしてくださいの部分が少なかったからです。
即ち、自分のターンの時に巻き返さなければならない。
巻き返したいけど厳しい戦いになるなと思っていた矢先でした。
MCの令和ロマンくるまさんが、後半戦の幕開けでいきなり「ちょっと金融とかは厳しいか」と言ってくださり、僕が目立つきっかけを作ってくださいました。
恐らく会場にいるお客さんはこのタイミングで山野金融が出演していることに気付いたことでしょう。
本当にありがたかったです。
そこからは前半戦と同じように自分の投稿の説明を行い、大画面に投稿が表示されるという流れです。
出番も前半と同じラスト10番目。
次こそは失敗しないぞと意気込んで自分の出番を待ちます。
こちらが決勝用の投稿。
年末年始というお題が出ていたので、クリスマスを取り入れた投稿にしました。
正直、内容には自信がありました。
これをしっかりと説明すれば票は獲得できるはず、と自分に言い聞かせます。
そしてようやく自分の出番に。
令和ロマンけむりさんが「そして最終決戦最後です。サンライズ山野金融お願いします。」と僕に振ります。
先程は何も爪痕を残せなかった山野金融。
まずは自己紹介で挽回しようと目論みます。
「後がない山野金融です。お願いします。」
前半戦0票で厳しいと言われていたので、自虐を取り入れた自己紹介をしました。
しかしお客さんの拍手と被ってしまい、誰にも気付かれることなく投稿の説明へと進みます。
まずい、まただ。
焦りを感じながらも、説明を始めなければなりません。
「僕、十何年も野球をやっていまして、野球部のクリスマスの飾り付けってこんな感じだよなっていうのを…」
山野金融は説明が苦手なのかもしれない。
なんかラノベのタイトルみたいなことを言ってしまいましたが、けむりさんからは「野球部の学校のってことですか?」と聞かれたり、普通に噛んだりするなどまたもや上手くいきませんでした。
おいおいどうするんだよこれ。
ただ、無情にもすぐカウントダウンが始まり大画面に投稿が表示されます。
3
2
1
ウケた。
ちゃんとお客さんにも出演者にもウケた。
あまりウケたかウケなかったかを書くのは好きではないのですが、ちゃんと手応えがあるくらいには盛り上がりました。
軽くMCとやり取りをして僕のターンを終えます。
僕がラストだったので、そのまま最終投票へ。
なんとか0票は避けたい僕は祈るしかありません。
でも、あの手応えならきっと1票くらい入るはず。
審査中の時間もずっと『0票だったらどうしよう』と『流石に大丈夫』を繰り返し、いよいよ投票結果の発表へ。
まずはレイザーラモンRGさん。
デンデンデン。
壮大なBGMと共に投票が振り分けられます。
『山野金融1票。』
良かった。本当に良かった。
いきなり最悪な事態を回避することに成功しました。
そして、吉田朱里さんの投票。
ここでは票は入らず、次長課長の河本さんの投票へ。
『山野金融1票。』
2票目だ。
厳しいかと言われた自分が一気に2票を獲得しました。
そして、審査委員長の板尾創路さんの投票。
『山野金融1票』
おいおい嘘だろ。
3票も入るのかよ。超挽回に成功しました。
最終結果は1位が8票のやさしいズ・タイさん、2位が6票のアイロンヘッドの辻井さん。
このお二人の票数が飛び抜けていました。
この時はお二人とも票が離れていたので気付かなかったのですが、帰路で審査結果を見ると3位ということに気付きます。
このメンバーの中でこの順位は大快挙だと思っています。
思っていいはずです。
さらに、審査委員長の板尾さんからも「野球部のクリスマスのやつも好きだったんですけど」と名指しで褒めていただきました。
優勝こそできなかったものの、芸人人生の中で大きなターニングポイントと言っても過言ではない経験が出来ました。
過信せず、ただ特大の自信を持って来年は自分の面白いを磨いていこうと思います。
最後は真面目な話になってしまいましたが、来年は良いスタートが切れそうです。
期待に応えられるように精進したいと思います。
そして今年一年間noteを読んでくださりありがとうございました。
来年もどんどん投稿していく予定なので、お読みいただけると嬉しいです。
それでは皆さん、良いお年を。