Sharing Nature Life 002 よい指導者のためのアドバイス
おはようございます。
シェアリングネイチャーウエルネスガイド やまにん です。
「シェアリングネイチャー 自然のよろこびをわかちあおう」
ジョセフコーネル著 より、よい指導者のアドバイスについて。
私が、自然案内人としても心掛けている「野外活動の5つのポイント」です。指導者自身が子どもたちを尊重し、自然に対して敬意をはらうという態度であり、子どもたちは、私たちのこうした姿勢に必ず積極的に応えてくれるものです。
1.「教える」よりも、わかちあおう
大人が子どもに話しかけている時、心の中で感じていることをそっくりそのまま伝えることは、とても大切なことです。この時、子どもと大人の間にはきっとすてきな信頼と友情のきずなが生まれるでしょう。
2.指導者は受け身になろう
まず、自然に対する子どもの反応に敏感になりましょう。これは、子どもと一緒に活動するときに最も大切な態度です。そして、あなたのまわりの自然がどのように変化しているかということについても敏感になりましょう。自然の変化に注意を払い、なにかワクワクすること、楽しいことがいつもどこかで起きていることを感じてください。
3.チャンスをのがさないで
野外活動の導入段階で、問いかけたり、面白いものや音で興味をそそったりして、できるだけ子どもの関心をひきつけてしまいましょう。子どもたちは、ふだん自然を間近に見るという経験が少ないものです。子どもたちの発見を一緒によろこぶという態度が大切です。
4.体験第一、解説はあとで
自然は、時にすばらしい光景をみせて、こどもたちの心をとりこにしてしまいます。人から聞いた話は忘れることはあっても、自分で体験したことは決して忘れません。木を深く知るためには、木がどのような変化を見せるか観察したり、木の肌触りを感じたり、葉の匂いを嗅いだり、まず本物の自然を見ることが第一です。子どもたちがしだいに自然との接し方を身につけていくにつれ、私たちは「冒険仲間」という関係に発展していくことでしょう。
5.楽しさは学ぶ力
楽しかった体験を子どもたちは決して忘れません。この時の楽しさを忘れずにさえいれば、子どもたちは自然をもっと知りたいと思うようになるはずです。そのためには、あなた自身、その楽しさの感覚を失わないようにしましょう。それが自然案内人として、あなたがいちばん大切にすべき資質なのです。
これらのことは、自然の中でだけでなく人やこどもたちと関わるときのとても大切と感じています。みなさんの心の中に、なにか一つでも気にしていただくことで自然や子どもたちと仲良くなれる気がします。
ご興味ある方は、ぜひ本を読んでみてください。
『シェアリングネイチャー 自然のよろこびをわかちあおう』
自然体験の大切さを説き、自然を体験するアクティビティを紹介する書籍『ネイチャーゲーム1』『ネイチャーゲーム2』(ともに、柏書房発行)が一冊にまとめられ、新規アクティビティや書下ろしが追加されました。自然体験活動を指導または体験するときの心構えや、実践例などが記載されています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?