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少人数制のジビエ料理教室をはじめました

「家ジビエ」のための料理教室、という、定員3名の教室をはじめました。昨日はその第一回でした。

作ったものは

  • 簡単で失敗しない「塩猪」の作り方

  • 塩猪とトウモロコシの混ぜご飯

  • 塩猪とジャガイモの塩炒め バルサミコ酢風味

  • 野菜たっぷりの鹿肉ミートソース

このブログを書きながら日々考えるレシピを、ブラッシュアップして使いました。日曜日のお昼においしいご飯と楽しいおしゃべり。とっても素敵な会になりました。

ご参加の方は食に関心の高い方々で、自然と会話の内容も深くなりました。「日本はこれだけ食料自給ができていない状況で、鹿や猪がこれだけ獲れるようになったのだから、もっと活かせればいいのに」というご意見が参加者の方から出て、とても嬉しく思いました。

国産のジビエ肉は単に「国産」なだけでなく、食べているものなど家畜なら飼育にかかるものがすべて、その土地にあるもので賄われています。その意味で、日本の国土がつちかったお肉です。

私を含め、いま日本で成人している方はだいたい「日本は資源がない国」という教育を受けてこられたと思います。でもそれは化石燃料や鉱物などの地下資源のことでした。また、長い歴史の大半で樹木を建材や燃料として使い続けてきたこの国では、近世から70年代くらいまで地上のグリーンも豊かではありませんでした。

でも今は違います。雨が多く水が豊かにある日本は、グリーンの回復力が国際的に見て高いのです。世界の多くの土地では一旦生えている木を切ってしまえば、植樹しない限り砂漠や草原にしかなりません。でも日本では、開墾した田畑でも放置されれば森林に還ります。鹿や猪、あるいは熊や猿といった基本的に草食の動物が近年増えたのは、この日本の自然がもつ回復力の現れともいえます。

この地上資源の豊かさを、もっと活かせる社会になればいい。でも残念ながら、それが失われていた時間が長すぎたために、私たちは活かす文化を十分に持てていません。何だかそれは、不幸なことに私には思えるのです。

だったら作ろう。

ジビエの家庭料理教室をするようになって15年弱になりますが、そんな心意気でやっています。

(7月の教室は満席です。今のところ毎月やっていく予定です。ここでも告知できるようにがんばります。)


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