相方列伝その④〜餅米編(前)〜

ウィーン...ガシャン!

ウィーン...ガシャン!


プシューッ...

フウィーン

こんばんは!
(ロボットのコックピット部分を露出させてそこから挨拶!?)



前にやってた、僕の今までの相方を紹介する企画の続きでございます。
(何をいっちょまえに企画とか言うとんねん)

前回からしばらく間が空いてますのでよければ前回の記事をお読み下さい。
(正直僕も何書いてたか完全に忘れてました。)

移動したばかりのクラスですぐに解散して一人になったところまででしたね。


解散したものの、僕にはピン芸人になるという選択肢は考えられなかったため、相方を見つけるためにネタ見せの授業には出席していました。

NSCには8月の終わりにクラス分けオーディションなるものがあり、講師の先生方の前でネタ見せをして、実力順にA、B、Cクラスに分けられるというものでした。

9月からはNSC中間発表会と呼ばれる、お客さんを入れてのライブが開催される事になっており、その中間発表会へはA、Bクラスしか出演する事が出来ません。

また、8月からはM-1グランプリの1回戦も始まります。


解散したての僕は、M-1の1回戦やクラス分けオーディションまでに新しくコンビを組んでしまわなければと少し焦っていました。
(このために前のコンビの見切りを早くつけたところもあったと思います。)


とある日のネタ見せの授業。

毎回最前列に座って人のネタ見ながらメモめちゃくちゃとるけど一回もネタしない奴とかもいたりするんですが、僕は適当に教室の真ん中ら辺に座っていたと思います。

ふと隣を見ると、目がクリッとしていて、少し面長でちょい出っ歯、でもまぁ全体的にはイケメンの部類に入れていいんじゃないかなという顔面、服はライトオンで買ったんちゃうかなというドクロっぽい柄のTシャツに、ライトオンで買ったんじゃないかなという七分丈のカーゴパンツとくるぶし下を履いた男がいました。
(七分丈のパンツなんかは僕が中学生ぐらいのときに流行ったものです。)

「顔は悪くないのになんてダサい奴なんだ」

と思いました。

しかもよく見ると腰の辺りにバンダナを巻いています。

何のために?

そんなファッション流行った覚えもない。

気になったので僕がそのバンダナを触りながら


「何これ?」と隣の男に聞くとその男は




「あぁ〜〜ん」


と言いました。



もう一度バンダナを触ってみました。


すると彼は



「あぁ〜〜んっ」



???



どうやら


「バンダナは性感帯で、それを触られたから感じちゃった」


というボケだったようです。


『なんかそんなん中学生ぐらいの時やる奴おったなぁ、、、大人になってもまだやる奴おるんか、、、』


と思いながらもう一度バンダナを触ると


「あぁ〜〜んっ」



変えたりもせぇへんねや、、、



こいつ、、、



多分おもしろいとかじゃない奴や



僕はそう思いました。



しかし



その彼こそが僕が組んだ4組目のコンビ「餅米」の相方、鮎川くんなのです。


鮎川くんがおもしろいとかじゃないであろう見当はつきましたが、僕はこうも思います。


『これだけおもしろいとかじゃないであろう奴を連れて結果を出せば、僕の評価がめっちゃ上がるんじゃないだろうか?』


嫌ぁ〜な下心に突き動かされて、僕は彼とコンビを組むことにしました。



その結果


初めてお客さんの前でネタをする事になったM-1グランプリ1回戦を突破し、クラス分けオーディションもBクラス


といった感じで

『あれ?これ案外いけるんちゃうん??』


となったわけです



続く

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ナナ 山根リチャード
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