相方列伝その④〜餅米編(中)〜

ゴゴゴゴゴゴゴ.....


ビシッ!


ビシビシビシビシッ!!


バリバリバリバリバリバリィーーッ!!


ピョコッ


こんばんは。
(地響きとともに地割れが起きてその裂け目から顔を出して挨拶!?)


前回の続きです。

ちなみに前回はこちら。

僕が餅米というコンビを組むまででしたね。


僕はこのコンビで初めて本格的にボケを担当します。

ボケ人生のスタートです。
(ボケが絶対やりたかったわけではなく「面白いとかじゃない」鮎川くんにボケさせてる場合ではなかったのです。)



この餅米というコンビ名。


とってもダサいですね。はい。


あのね


僕はこの時、ダサいコンビ名を付けたかったんです。(いや、マジでマジで)



カッコいいコンビ名をつけるのがダサいなと思っていましたから。


そんで相方の鮎川くんと色々適当に言葉を出していって、その中でも一番ダサい言葉を選んでみたら『餅米』になっていました。


あえてダサいコンビ名を付けたんですけど


今思えば


『あえて』つけるにしてもダサすぎたんです、、、


ホンマは「ダサかっこいい」ぐらいにしたかったのに


「ダサダサい」になってしまってたんですね。


というか本格的にダサい本ダサでした。


本ダサわさびでした。
(本生わさびみたいには言うてる。)


まぁそんなことは置いといて。
(10℃以下の冷暗所で保存しといて。わさびだけに。いや、実際はわさびの保存方法知らんけど。)


餅米になって初めて作ったネタを今でも覚えてます。


昔話を現代風に作るという【今どき話】というネタ。


めっちゃNSC生っぽいなぁ、、、


『面白い台本を作るんだ』というところに意識がいってしまってる感じ。


初々しくてかわいいです。


でも初めて作ったネタは割と講師の先生にも好評で、M-1の1回戦でやっても割とウケて合格する事が出来ました。
(「割と」は謙遜で、ホンマはかなりウケた記憶があります。)



そういえば鮎川くんの紹介がまだでしたね


ざっと紹介すると、歳は僕の一個下


広島出身


年中鼻炎で、喋ると同時に鼻から小さく(ビ〜ッ)っていう電波悪いラジオみたいな音が聴こえてる


卵アレルギーなのにオムライス屋さんの「ポムの樹」でバイトしていた
(その結果いっつも身体を痒そうにしていた)

これは組んでしばらくしてから知った事なんですが


僕と組む前は「クリーミーエンジェル」というコンビを組んでいたらしいです。


そのコンビはNSCの同じクラスのみんなからめちゃくちゃバカにされていた(笑)


というか鮎川くんがめちゃくちゃバカにされていました(笑)


理由はもちろん「面白いとかじゃない」からです(笑)


でも何故か彼はギャグを積極的にやる「ギャガー」に分類される人間でした


ギャグももちろん「面白いとかじゃない」ギャグでした(笑)


僕らはよくなんばハッチというところでネタ合わせをしていたんですが
(当時はNSCがネタ合わせをする場所といえばなんばハッチでした)


ネタ合わせするのにちょうどいいスペースを探して鮎川くんと一緒に歩いていると


遠くに他の同期を見つけた鮎川くんはその同期に向かって何か妙なポーズをとりました。





何かその同期との間でノリがあるのかと思い相手の方を見るとその同期は



え?向こうもめっちゃ困ってるやん。


本当によく分からなかったので
「何してるん?」と鮎川くんに聞くと



「ジョジョ立ちしてんねん」


そ、、、そう。


お笑いにはいろんなパターンがありますから



「突然ジョジョ立ちをして面白い場面」もこの世に必ず存在するはずです


しかし鮎川くんがジョジョ立ちをした場面が絶対にその場面でない事は何となく感覚でわかりました。



しかも多分その頃「ジョジョ立ち」というフレーズが割とバラエティ番組とかでチラホラ聞くようになってきた「流行りの面白い風な言葉」だったので


鮎川くんは単純に「テレビで見た面白いのをそのままやりたかった」だけなんだと思いました。


そう、、、鮎川くんは「その辺の若いやつ」でしかない男の子だったのです。


なるほど


どうりで鮎川くんが授業前に話しかけても同じクラスのみんなは相槌うつぐらいであまり相手にしていなかったわけだ、、、


というかそんな彼と組んでいる僕もそう思われていたはずです(笑)


ちょっと長くなっちゃったので次回へつづく
(まだ組みたてから全く時間が経ってない、、、)

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ナナ 山根リチャード
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