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山猫のバックギャモン記 第十九章~名人戦・人はなぜ酒を飲むのか~

こんばんは。無駄に若いころの写真を上げるという暴挙をしてみました。確か22歳くらいのころかな・・・ここから10年、浴びるように飲みまくり、γ-GTP100超えがスタンダードになると現在のような中年体系になるようですw

しかし最近は飲み方が良くない。約2か月の緊急事態宣言による営業時間短縮により馴染みのバーに殆ど行けていなく、バー好き人間としてはたまらなくそれがつらい。その反動で、自宅で飲むときやたまに外で飲むときに浴びるように飲んでしまう。日ごろストレスをため込んでいることにより、その発散のために遊びの時間を長くして睡眠時間を削り、その状態で飲むので内臓によろしくなく、精神衛生的にも悪手である。

そんな日常を送ってはいるものの、僕にとっては集中してバックギャモンに取り組んでいる時や酒を飲んでいる時が、いやそういう時だけが、自分に取り巻く負を忘れられる瞬間なんだと思う。もちろん負の解消という、マイナスからプラスに転じることだけではなく、更なるプラスのベクトルを目指して、少しでもイデアに向かって進んでいきたいとは思う。とにもかくにも、酒とバックギャモン。両者により得るものはこれまでの人生の中で多々あったことは紛れもない事実だ。

だからこそ今期も名人戦に参加しようと思った。平場の5ポイントマッチも良いが、リーグ戦でロングマッチを戦うということは一つの目標にもなるし、今後の財産にもなる。

前回名人戦では予選プレーオフまで進出し敗退、盤聖戦では決勝リーグ進出と一歩一歩進捗している。もっともっとリアルギャモンでのヒリヒリしたせめぎ合いを感じていたいので、リーグ戦参加はうってつけだ。というか、あいかわらずネットギャモンのやる気がない・・・ということもある。

今回はBMAB(ざっくりいうとPRによるタイトル)にも挑戦した。対戦した棋譜はXGのプロファイルに全て入れているが、1年以上前の棋譜も含まれているし、最近の学びになったことが反映されていないため、直近の実力を測ってみようという狙いだ。

名人戦 2部リーグ初戦 滝沢さん戦

こうして前置きを長くしてからズッコケるのが僕の文章の特徴です。さぞかし意識高く名人戦に臨んだんだろうな・・・と思いきや、前述したバーに行けていないストレスが爆発して、大事な初戦の前日に久々にバーに行きました。もちろん20時までです。

もう8年くらいの付き合いになるバーテンダーや、知り合いの常連さんたちと楽しく飲み、ロングカクテル2杯とワイン1本を開けました。それだけでは足りず、帰宅してnoteを書きながらバーボンをたらふく飲みました(前回の記事が支離滅裂になっていたのはそのせいです)。

ですが朝起きた感触は、いつもより良好でした。というのも酒量はいつも通りに調整したつもりだったので。意気揚々と銀座での用事を済ませ、赤坂の揚州商人で酸辣湯麺をすすり、クイーンビルに向かいました。

異変はここから起こります。荒れた胃に大量の食物を放り込んだためか、一気に消化器系がクーデターを起こしだしました。ただ、時間帯的には回復してくる頃なのでほぼ時間通りに対局を開始しました。

1ゲーム目

他の試合でもそうなのですが、どうしてもいつも立ち上がりが悪いです。これは飲みすぎたとかは関係なく悪い。この日もいつも通り、1ゲーム目からPRが良くなかった。

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この21と次の31でヒットを選ばないという、今見ても情けない手をやってしまいます。序盤だからこそ積極的にいけばいいのに、立ち上がりで謎の慎重さを出してしまうのがよくない傾向のようです。

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この21もヒットに目がくらみ次に相手の良い展開を増やしてしまい、かつ自分が忙しくなる&ブロットを増やして被ギャモン率を上げるという視野の狭い手を指してしまいます。結局1ゲーム目でPR13だったのが痛すぎました。ダブルギャモンで4点を失い、次ゲームではチャンスを得て果敢にダブルをしたものの、最終局面でヒットされ逆転。リダブルパスとなり0-6と苦しい立ち上がりとなりました。そして次のゲームではエラーはほぼゼロだったにもかかわらず、多数ジョーカーを振られダブルギャモン負け。開始1時間もしないうちに0-10という敗色濃厚な展開となりました。

ただジョーカーを振られていることはわかっていたし、3ゲーム目以降からは考慮した結果納得のいく手を選び、かつ後の解析結果でエラーが少なかったので精神状態はとても良い状態だったと言えます。

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スコアが離されているので、手拍子でテイクしてしまうのがかつての自分だったと思います。ここでは被ギャモンする展開や自分ならダブルするかということを考慮していました。色々な出目で2枚目が拾えそうなのでツーグッド級と考えパスしましたが、感情に身を任せずしっかりと局面を見れていたのかと思います。

ただこの辺から異変というか、飲みすぎた借金が出てきました。背中あたりが痛みすぎてプレーどころではありませんでした。この症状については以前からよく調べたことがあります。脾臓という血のタンクのような役割をしている臓器が悲鳴を上げていることが想定出来ました。一旦ブレイクを入れタバコを吸いに行きますが好転する気配はありません。

これは今日はまずいかな、というよりは頭を使いまくって血の巡りが良くなってこの症状が出ているんだな!今日やれるじゃん!みたいに無駄にポジティブでしたw

実際ブレイク後は200点級の目立ったエラーはなく、高PRで立ち回ることが出来ました。まぁバックゲームがなかったというのが大きいような気がしないでもないですが・・・

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ただずっと不利な局面が続いていたのでチャンスは少なかったと思います。その少ないなりのチャンスを逃すまいと積極的にキューブを打っていきました。トレイラーのキューブはかなり大胆でも正解となることがありますが、このゲームでそういったキューブのエラーがなかったことは励みになりました。

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比較的容易だとは思いますが、こういうキューブをミストしなかったことは大きかったと思います。白はPIPで超有利ですが、ブロットがありバックマンが6距離で捕まっています。実戦ではスコアからパスだと思っていましたが、PIP差からかテイクが正解なようです。

運よくこのゲームをギャモン勝ちしてからはじりじりとした展開が続き、最終的に1a-2aでオートのダブルをテイクしてDMPまでもつれ込みます。

最終ゲームでは微エラーこそあったものの、ほぼ勝利を確信したこの局面。

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この時点でこちらのマッチ勝ちは99.7%でした。

でした、というのが悲しい結末です。ここからなんと強力な6ゾロを3回振られ、こちらの出目が悪くなんとマッチ負けしてしまいますw6ゾロじゃなくてもいいのに6ゾロだったというのは面白いですねw

この動画の21:20~がラストゲームです。なかなかの逆転劇を演出してしまうこととなりましたwただ、ずっと負けていたしもっと早く終局していた可能性もあったことから、ここまで延命できかつ最終ゲームの大逆転を演出できたのは良かったかなと思います。さすがは関東の例会の殆どに参加する鉄人滝沢さんといったところでしょうか。

最終的にXGのworld classの解析でPR6.1だったことは自分の実力的に、BMAB初戦としては良好な結果だったと思います。

尚且つ、強烈な二日酔いでこれほどのギャモンが出来たということは嬉しかった。むしろ酔拳のように酔っていたからこそ出来たのかな?w

自分のように前日泥酔しながらギャモンに取り組むギャモナーはあまり出会ったことがありません。もちろんコロナにより色々な出会いが損なわれていることもあると思いますが。

名人戦リーグは続きますので、今後も引き続き泥酔とギャモンを頑張っていきたいと思います?w

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