やまねの塒日誌|vol.38|おじいちゃんの形見
「遺品」というものに、初めて出会ったのはいつのことだろう。
おそらく、5年ほど前、高校時代からの親友のおじいちゃんが、お年を召し、パラダイスへ行ってしまったときのことだと思う。
この親友のご実家にはよくお邪魔していて、随分とお世話になっていた。
その近所に住んでいたおじいちゃんにもときどきお会いしていた。
おじいちゃんも何故か私のことをよく覚えていてくださって、私が地元を離れてなかなかお会いできなくなってからも
「ヤンさん(私のニックネーム)は元気か?」
と、気にかけてくだ