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E2-E4(2022.12.14)
・体重69.6kg
・禁酒150日
タイトルの「E2-E4」というのはテクノ・ハウスの始祖とも言われるドイツのミュージシャン、マニュエル・ゲッチングが1984年にリリースした作品だそうだが、全然最近まで知らなかった。
ごく最近読んだ朝吹真理子著の「きことわ」という小説の中に唐突にこのレコードが出てきて、名前だけはなんとなく憶えていた。だからと言って特に興味は湧かなかったが、今朝、サニーデイサービスの曾我部恵一さんがtwitterでこの作品に触れていたのだった。
自分が独立した頃、「E2 E4」を毎日のように聴いていた。些細なことでも近づきたくて、マニュエル・ゲッチングのプライベートスタジオ"STUDIO ROMA"をもじって自分の仕事部屋を"STUDIO ROSE"とした。それは今でも自分の会社の名前。これからもずっと聴き続ける魔法の音楽。 pic.twitter.com/HesR4ecb9H
— 曽我部恵一 (@sokabekeiichi) December 12, 2022
それでようやくこのマニュエル・ゲッチングさんが先日亡くなったらしいという事を知った。テクノ・ハウスの始祖とまで言われる存在ともなれば、多かれ少なかれお世話になった部分もあるかもしれず、敬意と哀悼を捧げなければならない。そんな想いもあり、即座にspotifyで「E2-E4」を検索し、聴いてみた。
えんえんと続く電子音のループは思っていた以上だった。しかし本来テクノに私が求めていたものはこの終わらないループではなかったか。展開や起伏のない円環の音楽。
聴いてみて頂けると、いかにこれが「邪魔しない」音楽であるかお分かり頂けるのではないだろうか。作業や入眠にもってこいだ。テクノと言われる音楽はある程度歴史的なものも含めて掘ったと思っていたが、全然だった。確かにここには今まで聴いてきたテクノミュージックの源流があると思う。
マニュエル・ゲッチングさんに感謝と哀悼の意を捧げつつ、今日は「E2-E4」の終わらないループに身を委ねながら寝ます。ありがとう、マニュエル・ゲッチングさん。どうかやすらかに。