2024年度カナダ中期留学(3)5月編
みなさん、こんにちは🍁
人間文化学部3年の宮沢咲瑛です。
今年度、山梨英和大学からは私を含め4人(3年生2人、2年生2人)がカナダ中期留学プログラムに参加しました。
今回は前回に引き続き、5月の留学生活の様子をみなさんにお届けしようと思います。
レニソン周辺散策
かわいい動物たち
レニソンの周辺は、自然が豊かな場所だったので、道を歩いているといろんな動物たちに遭遇しました。特によく見かけたのが、カナダ雁(Goose)です。たくさん子供を連れて歩いている光景を何回か目にしました。また、真っ赤な鳥やアライグマなど、日本ではなかなか見ることのできない動物たちに出会うことができました。
カナダ雁の子どもはとても小さくてふわふわしているのでとてもかわいいのですが、近づきすぎると親に攻撃されることを現地の人から聞いていたので、なかなか近づけませんでした。攻撃されて骨折した人もいたそうなので、親子を見つけてもいつも遠くから写真を撮っていました。。
ウォータールー大学巡り
カナダに来てすぐの時、キャンパスツアーがあったので、隣接しているウォータールー大学をみんなで探検しました。この大学は図書館が特徴的で、なんと10階まであります!形が四角いのでSuger cube(角砂糖)と呼ばれています。また、夜遅くまで開館しているので、授業の復習や課題をする際に活用できました。
ウォータールー大学の中にはフードコートやカフェ、コンビニなど充実した設備が整っています。コンビニは24時間営業だったので、深夜にお腹が空いても、そこで寿司やお菓子を買うことができました。
カフェはStarbucksの他に、Tim Hortonsというカナダのチェーン店があります。ドーナツやドリンクの種類が豊富で、とても魅力的でした。私はあまり行きませんでしたが、休み時間や放課後に毎日友達と行っている人もいました。
また、この大学には大きな体育館やジムも併設されています。ジムは会費を払えば、朝早くから夜遅くまで利用することができます。ランニングマシンやバーベルなど、設備がとても充実していました。
留学期間中に何回かジムを利用したのですが、女性も男性も体が鍛え抜かれた人がたくさんいて、初めの頃はかなり緊張しました。。早朝から鍛えている人がたくさんいたので、やはり海外の人はストイックだなーと思いました
大学の名前や紋章が入った服やノートを売っているショップもありました。先ほど紹介したカナダ雁のぬいぐるみや、ヘラジカのぬいぐるみなど、欲しくなるようなものばかり売られていました。私はここでパーカーを購入して、今でも愛用しています。
スーパーマーケット・モール巡り
レニソンの近くにはアジア系のスーパーがあったので、日本のお菓子やインスタントラーメンなどを調達することができました。蕎麦とめんつゆを買って、みんなで日本食パーティーを開催することもありました。
カナダに行ったら日本のものを目にすることはないと思っていたので、日本の製品を見つけた時は安心感がありました。食べ物だけでなく、シャンプーや化粧水も売っていました。カナダでは、日本の製品が人気なのかもしれませんね。
電車で20分くらいのところに、Conestoga Mallという大きなショッピングモールがありました。日本のようにいくつも階数があるわけではなく、1階に店が凝縮されていました。雑貨屋や服屋、スーパーやスポーツ用品店などたくさんの店がありました。かなり広かったので、最初の頃はどの店がどこにあるのかわからなくなってしまい、毎回混乱していました。
いろいろな店を回って気づいたのが、日本の漫画やキャラクターがとても人気だということです。日本のキャラものだけを売っている店があったり、本屋に日本の漫画が置いてあったりしました。海外で日本のアニメや漫画が人気なことは知っていましたが、まさかここまで人気だとは思っていなかったので、正直驚きました。
ちなみに、電車やバスがレニソンの周辺を運行しているのですが、学生証があればどこの区間も無料で乗ることができます。日本にいた時は運賃のせいで遠くにいくことを躊躇ってしまうことが多かったのですが、お金がかからなかったので自分の行ってみたい場所に好きな時に好きなだけ行くことができました。
このショッピングモールに行くのにもお金がかからなかったので、よく買い物へ行っていました。ですが、学生証で無料になるのはウォータールー市内だけなので、都会へ行く際には運賃を支払う必要があります。
日本食レストラン
レニソンの周辺にはアジア系のレストランも多く、日本食のレストランもありました。私たち日本人が何回か行っていたKINTON RAMENという豚骨ラーメン屋さんがあるのですが、ランチの時間帯にはラーメンと豚丼のセットが販売されていました。値段は1000円以上したので、日本で食べるよりは割高ですが、ほとんど日本食を食べれていなかった私たちにとっては、楽園のような場所でした。
メニューにはラーメンだけでなく、餃子や枝豆、唐揚げなど日本の居酒屋にあるようなものもありました。色々試してみたかったのですが、値段が高かったのでなかなか手を出せませんでした。。
海外初1人旅!大都会トロント(Toronto)へ
カナダに来て2週間ほど経った頃に、1人でトロントへ旅行に行ってきました。ほとんど旅行の計画を立てておらず、トロントはどのような場所で何がある街なのか全く知らなかったので、とても楽しみでした。
電車やバスのチケットはインターネットで簡単に予約できました。
レニソンの近くに大きなバスターミナルがあるので、そこからバスに乗り、電車に乗り換えてトロントへ向かいました。片道約2時間くらいで、運賃は2000円くらいでした。簡単にお手頃な価格で行くことができ、かつ電車とバスは座席指定の必要がなく、自分の好きなところに座ることができるのでとても楽でした。
私がトロントへ行く際に使った交通機関はGo transitと言われているもので、サイトで行き先を入力すれば簡単にチケットを取ることができます。時々、休日限定割引などもありました。
ほとんど全ての乗り物が2階建てになっていて、とても大きかったです。電車は車両の数がとても多く、近くを通った時にすごく迫力がありました。カナダは公用語が2つあるので、車内放送では、英語とフランス語が流れていました。
Union Station
約2時間かけて、トロントにあるUnion Stationという駅につきました。この駅は、トロントで1番大きな駅です。日本でいう東京の新宿駅のような、たくさんの路線や交通機関が集結しているところになります。主要な駅ということもあって、駅構内もかなり広く、たくさんのカフェやショップ、西洋風の建築で作られた広場がありました。
また、構内には日本と韓国の食べ物が売っているコンビニがありました。せっかくなので麦茶とおにぎりを買って休憩をしようかなと思っていたのですが、値段が高すぎて断念しました。近くにマクドナルドがあったので、300円くらいの軽食を買いました。
トロントのシンボル CN TowerとToronto sign
インターネットで「トロント」と検索すると、必ずといっていいほど画像が出てくるのがこの2つの観光地です。
まずCN Towerについて紹介します。CN Towerは先ほど紹介したUnion Stationから徒歩で行くことができます。展望台へ行くチケットは45ドル(約5000円)かかりますが、行って損はないと思います。この塔は間近で見るよりも遠くから見た方が美しかったです。
夜になるとライトアップされ、他のビルの夜景と相まってとても素敵な景色を見ることができました✨
次に、Toronto signです。これはUnion Stataionから徒歩30分くらいのところにあります。すぐ後ろにはトロント市庁舎があり、建物内を少しだけ見学することができました。
隣には旧市庁舎もあるので、古風の建物と現代風の建物を同時に楽しむことができます。冬になると、スケートリンクが作られるみたいなので、夏も冬も楽しめる場所になっています。私が行った時には、アジアンフェスが開催されていて、いろんな屋台やお店が並んでいました。
フォトスポットとしてもとても有名なので、訪れた時にはたくさん写真をとるのも良いかもしれませんね。
ちなみに私は留学期間中、合計で5回トロントへ行き、有名な観光地を行き尽くしてきました。また地元の方に色々教えてもらって、期間限定のお祭りへ行くこともできました。ですが、行きそびれたところもいくつかあるので、またいつかリベンジしようと思います。
ここで少しだけトロントのリアルをお伝えすると、ホームレスの人がかなり多かったです。街並みはもちろん綺麗でしたが、地面に寝ている人を何人か見かけました。また、街を歩いていると時々異臭がしたので理想とのギャップにかなりショックをうけました。物価高の高騰や低所得向け住宅の不足によってホームレスが増加したみたいですね。
煌びやかな大都会というイメージでしたが、実際はいい点ばかりではなさそうです。私はほとんど1人でトロントへ行ったのですが、叫んでいる人や物乞いをする人、金銭を要求してくる人や見た目が明らかに危ない人もいたので、1人で行く際は気をつけてください。友達と2人以上で行くのが一番安全だと思います。
また、トロントではほとんどの場所で工事が行われていました。地元の人も「Anywhere constraction, constraction and construction…」(どこに行っても工事している)というくらいいろんな場所で規制線がはられていました。また、何年も前からやっているのに、なかなか終わらないものもいくつかあるみたいです。
トロント大とCasa Loma
私は以前から海外の大学に興味があって、自分で色々調べていたことがあったので外観だけでも見てみようと思い、カナダの名門大学であるトロント大学へ行ってきました。まだ電車の乗り方もよくわからなかったので駅から徒歩で行きました。地図を頼りにかなり歩いたので着いた頃には疲労困憊でしたが、大きくて歴史を感じさせるようなキャンパスはとても美しく、圧倒されました。
ちなみに、トロント大学はカナダで一番レベルの高い大学で、今年発表された世界大学ランキングでは、21位にランクインしています(2025年版)。日本トップの東京大学は28位なので、カナダ国内だけでなく、世界的にも優秀な大学であることがわかりますね。
留学中にトロント大学出身の方と縁あって友達になりましたが、歴史学や医学に関する知識がとても豊富な方で、色々なことを教えてくださったので、話を聞いているのがとても楽しかったです。私は歴史や理系の知識が乏しいので、もっと勉強を頑張らないといけないなと感じました。
また、その方に「自分の誇れるところはある?」と聞かれたのですが、そのとき私は何も答えることができませんでした。自分には誇れる特技が何もなく、他の人より秀でている部分がないことに気付かされたのです。また、誇れることがないことが自分の自信の低さに繋がっているのではないかと思いました。
同時に、たくさんのことを勉強すれば自分の能力を高め、自分を誇れるようになるのではないかと感じました。特に語学や歴史学などは自分の知見を広めることができる学問であり、学ぶことで自分の中にある「なぜ」を追求することができるのではないかと感じました。
なので、留学中は英語学習はもちろん、他の言語の学習を始めました。クラスメイトの中に韓国語、フランス語、ポルトガル語、トルコ語を話す友達がそれぞれいたので、日常的に使えるものや、基本的なフレーズを教わっていました。帰国後も言語学習を続けつつ、英語音声学や英語史、言語学の勉強を始めました。今後、高校生の時に学んでいた世界史なども改めて勉強してみようかなと思っています。
旅行の話に戻りますが、トロント大学から少し歩いたところにあるCasa Loma(カサ・ローマ)という場所に行ってきました。レニソンにいた友人が、「Casa Lomaは行った方がいいよ!」と言っていたので実物を見るのがとても楽しみでした。
ここは昔、ナイアガラの滝の水力発電建設で成功した投資家の邸宅だったそうです。中世のお城のような外観をしていて、敷地内には中世ゴシックの庭園や塔があるので、ヨーロッパの建築が好きな方には最高の場所だと思います。
入場料を払えば中に入れたのですが、私が行ったのは休日で、かなりの観光客の方がチケット売り場に並んでいたため断念しました。ですが、外観だけでも十分楽しむことができました。庭には色とりどりの花が咲いていて、雰囲気もとても素敵でした。
5月編は以上になります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回は6月編です。お楽しみに〜