国際政策学部だからできること
外務省主催の「YOUTH気候変動政策コンペティション」(共催:横浜市、協力:環境省、イクレイ日本、グーグル合同会社、日本科学未来館、日本気候リーダーズ・パートナーシップ)において、本学国際政策学部の学生3名(二宮浩輔教授のゼミ所属)が、見事、審査員特別賞を受賞いたしました!
このコンペティションは「脱炭素社会の実現に向けたあなたのまちの施策」をテーマに、気候変動に関連するデータを活用し、実在する自治体の気候変動対策に関するシミュレーションを行い、自治体への政策提言を行うもので、事前の論文審査を通過した全国の6つの大学・団体の学生によりプレゼンテーションが行われました。
審査は(1)課題設定能力・分析力・提案力、独創性、自治体の課題分析、具体性、実現性、データ活用力、(2)プレゼンテーション能力・質疑応答力、わかりやすさ、メリハリ・インパクト、臨機応変性、時間管理、の各項目について厳正に行われ、本学を含む2大学が表彰されました。
政策提言
「やまなし脱炭素パートナーシップの構築~無尽文化を活用した市民・行政・企業の連携~」
受賞者
国際政策学部総合政策学科 2年 小林 幸さん
国際政策学部総合政策学科 2年 ジェ シャンシンさん
国際政策学部総合政策学科 2年 大嶋 香菜子さん
受賞した3名がコメントを寄せてくれました。
国際政策学部総合政策学科2年の大嶋香菜子です。
国際人として将来社会を引っ張っていきたいと思い国内外の時事問題(global affair)の勉強に取り組んでいます。グローバリゼーションという言葉は老若男女誰でもわかる言葉となってきました。最近では日本にいたとしても色んな面で海外に触れる機会が多いなと感じております。むしろ今回のパンデミックを受けて、人々が持つ視野は世界に向かってより広がっているのではないでしょうか。
国際政策学部では3,4年次で本格的研究をするための第一歩として2年次からゼミ選択をします。私は二宮浩輔教授のゼミに所属し毎週英語でのゼミを行ってきました。日常会話ができても世界情勢についての会話を英語でデスカッションすることは難しいと思います。しかし私はゼミを通して多くの知識と語学力を身に付けられたと思っています。
ゼミ内のプロジェクトとして、外務省主催の『YOUTH気候変動政策コンペティション』に参加し、1月17日に開催された大会で、特別審査員賞をいただきました。世界全体で取り組まなければならない環境問題を、地域単位で対策していくためにどんな政策が必要かを考え、プレゼンテーション、質疑応答を行う内容でした。二宮ゼミでは、山梨県の伝統的な文化「無尽」を活用し地域経済の活性化と環境保全を両立させることができる新しい経済システム【山梨パートナーシップ制度】を提案しました。
今後は政策案の実現に向けて研究を進めること、行政、自治体また企業へ調査をしていきたいと思っています。山梨県立大学でグローバルとローカルへ目を向けて勉強をしているからこその成果ではないかと思っています。
国際政策学部総合政策学科2年のジェシャンシンです。中国から来た留学生です。二宮浩輔教授のゼミに所属しています。
ゼミの活動では、毎週一回、世界中に起きていることについて英語で議論します。今回、二宮先生の指導に基づいて、『YOUTH気候変動政策コンペティション』に参加し、環境について多く学びました。山梨県は、県土の約7割は森林であり、豊かな環境で恵まれています。このため山梨県には環境問題はあまりないと思いました。しかし、人類全体でみれば、二酸化炭素の排出は問題です。県内をみても、河川に散乱するごみ問題は深刻です。山梨県の豊かな環境を守るために、皆で一緒に頑張る必要があります。
また、山梨県にある独特な「無尽」という文化を理解し、「無尽」について深い興味を持つようになりました。今後、私たちが作ったプロジェクトの実現できるように、引き続き研究を頑張りたいです。
国際政策学部総合政策学科2年の小林幸です。
今回、環境変動コンペティションに参加してみて、多くのことを学ぶことができました。まず自分が住む山梨県の環境に関する問題や取り組みを、自分の問題として考えることができ、学生の自分が地域のためにそして地球に優しいことは何かを再認識させられました。山梨に根付いた「無尽」のアイデアを使い、山梨らしい提案を仲間とゼミの先生と協力して作り上げることができました。
努力が実り、特別審査委員賞を頂き、本当に嬉しく思うのと同時に、より研究を深め、実現に向けてさらに没頭していきたいと考えています。
受賞したみなさん、おめでとうございました!
編集:兼清慎一(広報委員)