アートを楽しんじゃった日
文化施設との交流は、大学生にとって大事な学びの機会となります。本学では山梨県立大学美術館・文学館のみなさまにお世話になっています。国際政策学部国際コミュニケーション学科1年、成瀬愛さんのレポートです。
11月20日、普段は「こんにちは」くらいの時間に起きている私がなんと9時に大学に現れました。今日はゼミのみんなと山梨県立美術館に行く日です。早起きの達成感と普段は画面越しにしか会えない先生や友達に会ったことで早速楽しい私でした。
美術館に到着。入り口で手を消毒していたらいつの間にか検温が済まされていたらしく、学芸員さんに「みなさん体温大丈夫です~」と言われて入場……いつの間に!
特設受付らしきところで県民の日スタンプカードを受け取り、「県民の日なので入館料無料です」と言われ、お得な気分でまずはミレーを見に行きました。
美術に関する特別な知識がない私でも「あ!見たことある」となるくらい有名な絵があったり、友達と額縁がかわいいって話をしたり、私が生まれるよりずっと前に描かれた絵に歴史を感じてみたりしました。その中に1枚、特に気に入る絵がありました。もしミュージアムショップにこの絵のポストカードがあったら買おう、と決意。
次は特別展。実はどんな特別展をやっているのか調べずに来てしまいました。どうやら今は山梨県出身の二人の現代アーティストの作品が見られるみたい。この特別展は撮影オッケーだと学芸員さんが教えてくれたので一番に目に飛び込んできたスルメを撮りました。木彫りのスルメ……かわいい。
他にも「こんなところに作品が…!」というようなところに作品があったり、自由な展示でわくわくわくわく。
えっこれ本物の葉っぱじゃないんですか?
土が……!
土をかわいいと思ったのは人生で初めて…。
特別展を見終えて、美術館で気に入った絵のポストカードを購入しました。シャルル=フランソワ・ドービニーの《オワーズ河の夏の朝》という絵です。キラキラ光る水面とかわいい色の雲、私も空がきれいだとつい写真を撮りたくなるけど、もしかしてこの絵を描こうと思ったドービニーもそんな感じかなあと想像して勝手に親近感がわいてしまいました。
美術館を出て文学館に行き、特別展の二人と同じく山梨県出身の林真理子さんの企画展を見ました。ここだけの話ですが、私は林真理子さんと聞いても誰か分からず、友達に「西郷どん」を書いた人と言われてピンときました。そんな私でも展示を見ているうちに楽しむことができました。最後には林真理子さんのパネルと一緒にみんなで写真を撮ってしまいました。ちょっと恥ずかしい気もしましたが、若さで乗り越えました。
文学館を出るときに、スタンプ集めを達成したスタンプカードを持ってオリジナルグッズというのを受け取りに行きました。「オリジナルグッズって何だろうね、缶バッチとかかな~」と友達と予想していましたが、実際はミレーの絵のチケットフォルダーか文学館の便せんセットのどちらかというものでした。全然缶バッチより豪華で、失礼しました…と言う感じです。ちなみに私はミレーのチケットフォルダーにしました。
みんなとおしゃべりしながら大学に戻って、家に帰ってポストカードをさっそく部屋に飾りました。やっぱりかわいい絵だね。展示が変わったときに、アートを楽しみたくなったときに、また行きたいな~と思いながらいつもよりはやく寝ました。