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内省(振り返り)の極意

社内の内省が苦手な方に向けて行った内省のポイントを解説!

■内省とは何か?

自身の行動を自らで振り返り、よりよい状態にむけた改善活動を行うこと。

■内省が上手くいかない理由

上記の定義にある通り、自身を成長へと導くことができなければ意味がありません。 ですが多くの人が内省を苦手としており、かつできていないことが多いです。
これはどんな原因があるのでしょうか?

脳の機能として自分を良く捉えようとしてしまう 
自分自身(主観)を客観視することは非常に難しく、何が問題なのかを明確にするためには、自分自身についてきちんと理解をしておく必要があります。
人は多くの認知バイアスに囚われて生きており、自分自身を見誤ることが多いです。しかもこれは人間の生物的な機能によるものなので、抜け出すことは非常に難しいです。
https://www.jumonji-u.ac.jp/sscs/ikeda/cognitive_bias/cate_s/

課題は分かっているものの変えられないことが多い
良くない行動やこういう感じにしたいとそれぞれ思う部分があったとしても、「分かった上で」やってしまっているケースが多いです。また改善策を定めたとしても、本質的でない内容となってしまうケースが多いです。

■「正しい内省」のポイント

内省が上手く行かない理由を踏まえて、どうすれば適切な内省ができるのでしょうか?

内省における問題の本質
内省について陥りがちな状態は下記の問いを考えているケースが多いです。 「”望ましくない行動”を”望ましい行動”にするためには?」 大体においてこの問いの結果は「超がんばる」となってしまいます。 それで一時は課題解決できる部分もありますが、業務が大変な時など「頑張れない時」にはやれなくなるということが発生します。

内省における考えるべき観点

良い内省となるために必要な観点
適切に自身の課題を把握するためには、「望ましくない行動」を導いてしまった「望ましくない認識や感情なかったか?」を考えることが重要です。
望ましい認識を持った上で業務に当たることを通じて、「望ましい行動」を自身に定着することができます。
またその「望ましい行動」と思っていることを行っても対応できない状況が現れてきます。そのときにはさらなる上の領域へと内省をすることができるチャンスなのです。

内省によって高め続けるプロセス

ちなみに…前職の厳しい業務環境の中では「生存できる=成長できる」でした。 自らの認識を高い基準へと高め続けていくことを通じて、行動を変え続けることができます。 そして自らを変えることができ、自らが結果に対して効力感を感じている人ほどストレスに対して柔軟に対応することができるからです。

具体的な内省の行うべき内容

「良い内省」を行っていくためには下記の3つのポイントが重要となります。

①事象を正しく捉える

・起きたことを主観で整理する
いきなり客観視することはできないため、自分が何を感じて何をしたかを書きつくす。 誰かが見るわけではないので、不満も含めて詳細に記載することが重要です。
おすすめは書いててテンションが上がるノートやペン、また記入したことを管理できるようなツールを併用すると良いと思います。ビジネス人生10年間、ずっとやり続けている習慣の一つです。

・他者の目線で捉え直す
その行動に対して関係者はどのように感じるかについてという観点で整理する。 特に顧客や協働者という視点で整理することが重要です。

・問題を正しく定義する
5W1H(いつ・どこで・誰が・なぜ・何を・どのように)をそれぞれ具体的に明記し、何が本当に問題だったのかを整理する。

②問題の原因を正しく捉える

・will・can・Mustのどこに問題があるか?
認識や感情を正しく捉えるためには分かりやすく、3つの観点で振り返ってみる。
・やりたくない(Will)→なぜやりたくないのか?
・できない(Can)→本当にできないのか?
・やるべきでない(Must)→役割認識は正しいか?

③効果的な改善策を定める

・小さな改善策を定める
現状の業務環境の中で確実にやれることを施策として考える。 日常的な行動や発言が変わるような施策を設ける。

・「◯◯を知ること」を改善策として設定しない
何かを知っているからといって行動は基本的に変わりません。 インプットは大事ですが、内省や行動改善においては非効率です。

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