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中小企業に期待される役割と「地域未来牽引企業」
中小企業白書2020年度版を読んでいますと、「第1部 令和元年度(2019年度)の中小企業の動向」「第4章 中小企業・小規模事業者の多様性と役割・機能」の中に「地域未来牽引企業」について触れられていましたので、本日はその話です。
2018年、伍魚福は、経済産業大臣から「地域未来牽引企業」に選定いただきました。
【定義】
経済産業大臣により選定された、地域経済の中心的な担い手となりうる者を「地域未来牽引企業」と呼びます。
【選定の方法】
「データ」と「推薦」の2方式により選定。
これまで、2017〜2020 年度で、4,743者を選定。
データ部門 : 民間調査会社が保有するデータベースを基に選定
推薦部門 : 地方公共団体等の関係機関からの推薦を基に選定
詳しくは、上記のweb siteを参照ください。
(経済産業省「地域未来牽引企業ハンドブック」より引用)
伍魚福は、兵庫県の推薦により選定されました。
推薦の基準はあきらかにされていませんが、評価項目は「事業の特徴」、「経営の特徴」、「地域貢献への期待」ということですので、「ひょうご経営革新賞」や「ひょうご優良経営賞」、「ひょうご成長期待企業」などに選んでいただいたご縁と思われます。
(経済産業省「選定実施要領」より)
経済産業省が想定している【選定のメリット】は次の通りです。
❶ 企業のブランド価値向上が期待できます
知名度の向上により、学生採用や取引につながった事例もあり。
❷ 地域未来牽引企業向けの重点支援策が受けられます
経済産業省の補助金等を中心に、審査時の地域未来牽引企業優遇措置を実施。
❸ 課題解決のための相談や情報を受けることができます
地域未来コンシェルジュによる企業相談や各種情報提供を実施。
【今後のスケジュール】
【地域未来牽引企業に求められること】
地域未来牽引企業は、地域経済の中心的な担い手となって地域経済を牽引していくことが期待されています。そのため、地域未来牽引企業には、地域での役割と、地域経済を牽引する目標を設定し、その実現に向け事業活動に取り組むことが求められています。また、経済産業省は、その取組を重点的に支援することで、地域経済の活性化を実現していきます。
【地域未来牽引企業の役割と目標例】
経済産業省は、地域未来牽引企業の「役割」を4つの類型に分けています。
グローバル型
サプライチェーン型
地域資源型
生活インフラ型
伍魚福にも経済産業省からレターが届き、この類型に基づいて目標設定を行いました。
伍魚福は「サプライチェーン型」と「地域資源型」の2類型を選びました。
サプライチェーン型として、売上・利益目標。
地域資源型として、お土産チャネルの売上目標。
これらを設定し、指定されたExcelファイルで提出しました。
2022年に「中間評価」、2024年に「更新の判断」をされます。
このnoteを書くまで、完全に忘れていました(笑)。
お土産チャネルの売上は新型コロナウイルス禍でかなり厳しい状況ですが、全体の売上・利益目標は達成すべく中期経営計画の見直しを行います。
2020年10月現在で、全国で上記の図のように分布しています。
全国359万者の企業の中から、4,743者のひとつに選んでいただけたというのは、大変名誉なことですね。
「地域未来」を「牽引」する、ということなので、地域に根ざした大企業も選ばれているようです。
「東京証券取引所1部上場企業」、「売上高1000億円以上又は資本金10億円以上の企業」、「債務超過」等の企業は選定対象外とのことです。
先日、経済産業省の方とお話しする機会がありました。
「地域未来コンシェルジュ」という相談窓口があり、地域未来牽引企業からのさまざまな相談に応じる体制ができているとのことでした。
今まで全く活用できていませんが、地域未来を牽引する成長企業になれるよう、努力を続けます。
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