駅名標看板の認知度を考える
昨日のnoteで母校の授業でお話しした感想文をいくつか紹介しました。
「珍味を極める♡」がどれくらい響いたかが読み取れたという話でしたが、昨日感想文を読み返していて、伍魚福の山陽電車駅名標の看板についてのコメントも5件あったのに気づきました。
このスライドの写真のとおり、山陽電車の垂水駅から東須磨までの各駅に「神戸で一番おもしろい会社になろう!」というスローガンとともに看板を110箇所(だったっけか)設置しています。
「『伍魚福』さんの看板はいつも最寄りの駅でみているので、勝手に親近感を抱いていました」
「伍魚福のおつまみは家にもあり、山陽電車のホームなどでも見かけるので名前は知っていましたが長田高校の先輩が経営しているとは知りませんでした。『神戸で一番おもしろい会社』という言葉が気になっていましたが、講演を聞いて会社にとっても、従業員にとっても、お客さんにとっても、いい影響を与えているのだなと思いました。利益をあげることだけでなく、『おもしろい会社』を目指すことで良いスパイラルになっていくのが、とても興味がわきました」
「僕は山陽電車を利用して通学しているので、最寄り駅などで”伍魚福”の看板を見たことがあった。〜神戸で一番おもしろい会社〜というスローガンを目にして少し興味があったが実際どんな会社なのかは知らなかった。今日の話を聞いてお客様にとって、商品・売場提案が、従業員の人生にとって『おもしろい会社』など様々な工夫やこだわりがあって興味深かった」
「”伍魚福”ってなんか見たことあるような・・・。と思っていたら、山陽の駅名標に書いてあったのを見てたのか!とビックリしました」
「まず 伍魚福『神戸で一番おもしろい会社』を目指して という文章を見て、『あ、駅のホームでみたことあるやつや。』と1番に思いました。その時は何の会社かもわからず、まさか今回講座を聞くとは思ってもいなかったです」
私の講義を聞いていただいたのは97名(登録人数。当日欠席があったかも)。
「長田高校100周年記念誌」によると、垂水区在住の生徒は、21.8%(3学年合計)。
その全員が山陽電車を通学に使っておられると仮定すると、97名中21名。
看板を見たことがあって「伍魚福」を認知していると、私が高校生なら100%感想文に文字数稼ぎで書く(笑)と思うのでそう仮定します。
ということは、21名中5名が感想文をくれたので、23.8%もの確率で覚えていただいていた、ということになります。
こちらのサイトで、1日の駅別乗降客数を調べると、
山陽垂水 9,939名
東垂水 1,210名
滝の茶屋 4,619名
山陽塩屋 1,227名
須磨浦公園 1,066名
山陽須磨 2,570名
須磨寺 1,872名
月見山 4,782名
東須磨 2,791名
合計 30,076名
※ロープウェイの鉢伏山上駅は不明なので省きます。
で、先ほどの認知率23.8%を掛け算すると、7,158名の方が覚えている計算になります。
高校生は毎年入れ替わりますので、10年間広告を出し続けているということは・・・。
この先はよくわかりませんが、それなりにこの広告も意味のあるものだ、と感じることができました。
Googleで「山陽電車 伍魚福」で画像検索すると、鉄道マニアの方などの画像も結構出てきます。
2017年2月18日のNHK「ブラタモリ」は神戸特集。
録画して、目を皿のようにしてチェックしてましたら、映ってました!
多分私以外誰も気づいていないと思います(笑)。
ウィキペディアの「山陽電気鉄道」の項目には、「関連項目」として伍魚福のことも記載されています。
「伍魚福 - 駅の柱にある駅名標と停車駅案内看板のスポンサー(以前は兵庫相互銀行→兵庫銀行→みどり銀行→みなと銀行だった)」
鉄道マニアの方の探究心はすごいです。
そういえば、山陽電気鉄道の社長の上門一裕さんは、長田高校の先輩です。
しまった、「ようこそ先輩」で説明すればよかった・・・(汗)。
長田高校の生徒のみなさんの感想文のおかげでとても興味深い考察ができました。みなさんに感謝です。