「山と宇宙」 世界は広い だから私は 生きていける
山が好きだ。
いろんな好きなところがあって、そのうちのひとつがこの漫画にも描いた通り、その壮大さ。
壮大な景色は、私の心を煩わせる日常の雑事を、圧倒的な力で吹き飛ばしてくれる。
小さな頃は宇宙以外にも、悠久の時の流れを想像して日常からの小さな逃避を繰り返していた。
長い長い人間の歴史を勉強するための教科書に載っていた、地球の歴史を1日で表した図がきっかけだった。
46億年の地球の歩みを24時間で計算すると、ヒトが誕生したのは、23時59分頃のこと。
衝撃だった。
人類が誕生してまだ約1分?
気が遠くなるのと同時に、僅かな恐怖と、それを遥かに上回るほどわくわくしたことを覚えている。自分はなんてちっぽけな存在なんだろう!
どこにもいけない今も、写真を見たり本を読んだりして、壮大な空間や悠久の時に思いを巡らせて、心の平穏を保っている。