ねこパンク

ぼくは、一般的なねこである。
ねこまんまが大好きな、ねこである。
今は人間に吸われている。なんでも「えねるぎー」というものになるらしい。よくわからないが、吸われたあとにはねこまんまが待っているのでよしとする。
そして、人間は誰も知らないだろうが、全てのねこはペタコーポという大きなところに所属している。どうだまいったか。
人間が「ねこ集会」と呼んでいるのは、ペタコーポの部長会議だったりする。だからあんな少人数なのである。
ペタコーポの由来?肉球でぺたぺたしてるからだけど?
って、そんなことより大変な事が起きている。
今度の会議で、ぜーーったい可決させてはいけない議題がある。
それは。
「えねるぎーの対価は全てツナ缶にする」
なんたることか!

ぼくはねこまんま主義者だというのに!!

「それで集められたのね、私達。」
毛づくろいしているのはおさしみ大好き黒猫さん。
「まぁ、ツナ缶を阻止する間だけはトモダチでいてやるよ。」
左目に傷がある、オラオラ系の鶏肉派アメショさんが笑う。
「ツナ缶、シャケじゃない。だから、いや。」
口数が少ないクールなロシアンブルーさんが呟く。
今、ここに、反ツナ缶同盟が結ばれた。

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