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【移動中のたった3分で読む】環境で心を豊かにするコミュニティ心理学

コミュニティ心理学の定義

コミュニティ心理学とは
多種多様の身体・社会・文化的条件を持ち
人と環境の適合性に関して、
様々な心理的社会的問題の解決に
研究を進めている心理学です。

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歴史的背景

コミュニティ心理学が誕生したのは
歴史上大きな3つのことが関わっています。

1つ目が戦争です。
第二次世界大戦で帰国した兵士の多くが
精神障害(PTSD)を患いました。

2つ目が研究の結果です。
心理学者のハリス・アイゼンクは
個人レベルでのメンタル療法は効果が
見られないと研究を発表しました。

3つ目がアメリカで制定された法律です。
1950年代、精神科病院に入院している患者の待遇は
基本的人権がないほど劣等なものであった。

ケネディ大統領が危惧し、
地域精神保健センター法
成立させ、地域ケアが勧められました。

以上のような時代背景があり、
ボストン会議(1965年)が開かれ
コミュニティ心理学が誕生することとなりました。

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コミュニティ心理学の視座

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定義の部分でもお話ししたように
コミュニティ心理学では
個人と環境の互いの作用を重要視します。

どのようなことか?

普通ならば、心に何か問題を抱えた時に
その人の『個人』に問題があるように考えますよね?

ですが、コミュニティ心理学では
その人の『個人的原因』だけではなく
『環境的原因』や『きっかけ』の全部が
交わり合い問題に直面したと考えます。

A君が部活に来なくなって
しまったことを例としてお話しします。

この時の、原因のとして
『A君は練習してもうまくいかない』
と悩み部活に来なくなった。
これは『個人的原因』になります。

次に『部活で仲間外れにされて来なくなった』
としたら先ほどの『きっかけ』になります。

最後に
『日頃から先輩から怒られてばかりだった』
とすればそれは『環境的原因』になります。

この3つのうち1つでも
欠けていたらAくんは部活に
来なくならなかったでしょう。

上記の3つうち、
コミュニティ心理学では問題の発生には
『個人的原因』『環境的原因』『
きっかけ』
この3つが互いの作用が関わっている
と考えられています。

コミュニティ心理学では
このうち『環境的原因』にもアプローチし
現状を改善することに重視しています。


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コミュニティ心理学のメリット

コミュニティ心理学の
歴史は冒頭でもお伝えしたように
アメリカで発展しました。

心理学の研究は
どちらかというと
個人を重視していました。

しかし、近年では
人とのコミュニケーションや
集団や世間が個人の心理に
影響を及ぼすことから

グループや集団内における
心理の働きも研究されるのです。

『環境的原因』にもアプローチという
点からではコミュニティ心理学は
治療よりも予防を優先させ

問題が起きる前に
治療をいた方が効率が良く
効果的とも言えるでしょう。

まとめ

人の心に及ぼす影響は
良くも悪くも
環境的な要因もあります。

コミュニティ心理学というのは
比較的新しい心理学で、
コミュニティを対象とした
実践研究がもっと求められるのでは
ないかと感じました。

最後に

最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。

よかったと思った方は
『スキ』お願いします。

りゅうへい


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