上司のオヤジギャグを盛り上げつつ完全にバカにする合いの手10選
会社にいると色んな人がいるが、冗談好きなオジサンは少なくない。そして不思議なことに、世のオジサン達は高確率で目上の人なのである。
冗談にも色々あるが、オヤジギャグを含めボケ倒してくる人に当たったときはたまらない。20代のころは苦笑いでしかリアクションがとれず(それでも何故か本人は満足そうなのだが)、苦しい時間を過ごした。
ところがどっこい(古)、30代中盤にもなると場馴れしてきて、オヤジギャガーに当たったときに「どうにかして場を盛り上げつつ、このクソゲボつまらん上司をばれないようにバカに出来ないか」と考え始める。
ちなみにバカにするというのは、決して上司を卑下する目的ではなく、上司をネタにさらに場を盛り上げるという大変健全な気持ちを指しているから注意してほしい。
ここからは、今まで実際に自身が使ってみて、場がさらに盛り上がった実体験に基づく成功例を、備忘録として残しておく。
あと念の為言っておくが、全て飲み会の後半で使った。
1. 「キマったーーー!!!」
これは使いやすい。結構大きな声で言ってもいい。どんなオヤジギャグに対しても使える超万能型だと思っている。
ただし、テンポは大事で、コンマ何秒かスベらせておいてから(エアコン聞こえるくらいの無音を一瞬作っておいてから)「キマったーーー!!!」が、個人的には勝率が高い。まるごとその場が自分の手柄になる。
オプションとして、全然興味無さそうな顔をして声だけ元気だと、さらに勝率が高い。僕はよく唐揚げをマヨネーズにちょんちょんつけながら上司の顔も見ずに叫ぶ。完全にバカにしている感じが出るが、今のところ怒られたことはない。
乱用するとウザがられるので、1飲み会に1回だ。
2. 「クゥ〜!!」
これも使いやすい。高音を上手に出さないといけないのでちょっと難しいが、使いこなせれば強い。
なにせ、これは一見バカにしてない。バカにしてないのだが、特に「面白いですね!」とか後続選手が放たれず、ただ「クゥ〜!!」としか言わないので、じわじわと長尺でバカにしていることが発覚する。
これも乱用は厳禁だ。
3. ゆっくりめの拍手をしながら「おもしろい」
これはバカにするレベルは低いのだが、なんとなくその場を流せるので、中だるみしてきたらへんで放たれたギャグに対して使うことが多い。
拍手のテンポは、デスゲームでゲームマスターが階段を降りてきた時くらいのゆっくりめのテンポだ。深い方がいい。
拍手をするので当然だが、箸を置く。箸も、ゆっくりめに置いていい。
「おもしろい」のテンポは、ちょうど中尾彬くらいだ。声は真似しなくていい。
そして、顔面は真顔なほど良い。
4. 「ガラガラピシャッ」
これは少し攻撃性がある。上司との関係性に注意だ。
ジェスチャーは閉店ガラガラと同じでいい。ただし閉店ガラガラと言ってしまうと、パクリギャグとして正式にその場がスベって少し荒れるので、間違ってもものまねはやらない。
相手がしつこいとか、多少攻撃性をもったリアクションをしても大丈夫そうなときに使っている。
5. 「ピッ!イエローカード!」
これは定番ちゃ定番だが、引き出しが少なくなってきたときに使う。
なにせ、もう一回使える上に、次は「レッドカード退場!」というコンボが出せる。
逆にコンボは確実に使いたい。意外と忘れがちで、上司がイエローカード1枚持ったままタクシーで帰ったこともあった。(それはそれで後から気付いたときに一人でジワジワ面白いけど趣旨が変わってくる。)
常套文句でもあるのでホームラン級の爆発力は無いが、まぁまぁ内野安打くらいの場を保てる。
ちなみにサッカー用語の回で野球の例え話を混ぜたのでややこしくなったが、私はスポーツ全然分からないのでノリで書いている。
6. 白目フリーズ
これは関係性に配慮が必要で使いにくいが、使いどころによっては爆発力を持つ。
個人的に成功した場面としては、ギャグが自分に向かって飛んできたり、もしくは無茶振りをされたときである。
「だよな!〇〇くん!」と、バチンと肩を叩かれたときに、タイミング良く白目フリーズする。場にハマれば大爆発する。
そのとき、箸で唐揚げでもほうばってる最中なら、なお良い。箸を口に突っ込みながら完全に白目でフリーズしよう。
ただし、この白目フリーズは、言葉を発しないが故に、周囲に伝わりづらい。なので、明らかに自分にギャグや振りが飛んできて、完全に視聴率が高い状態じゃないと、上手くハマらないのだ。
仮に席の配置が悪くて周りから自分の表情が見えにくいとか、自分に視聴率が来てないときに発動させると、最悪だ。
白目が見えてない上司からすると何秒か無視されるので、「あれ?」みたいな雰囲気になる。周りから何秒後かに気づかれても、「うわっ、顔きも!」って反応になり、完全に意図した雰囲気からズレる。
「死んでる〜!!」って元気よく突っ込んでくれる仲間がいないと、リスクがある選択肢である。
7. 「白ワインに合いそうなギャグですね」
これは当時アドリブで苦し紛れに出した一言だったのだが、意外とハネたので残しておく。
ちょうど直前で食事と酒の相性の話題だったフリも効いていた。「後味さっぱり目のギャグですね」とか、「イタリアンですか?」とか、後続のパンチも割と効く。顔はソムリエの顔しておけばいい。
酒の種類を変えると2,3回使えるし、攻撃性もないので、割と今後も使いやすいカードである。
8. (大笑いしながら)「〇〇さん、本当、ずっと面白いこと言いそうですよね」
これはとんでもなく攻撃性が高いが、個人的に気に入ってるフレーズだ。
ちゃんと聞き取られると、正式にバカにしていることがバレるので、途端に自分がイニシアチブを取る。
周りからのツッコミも必須だ、必ずツッコミ気質の同期がいる場面で使おう。関係性にもよるが、間違っても上司との1on1で使わないように。
発言後、周りからどれだけ「バカにしてるやん!」と野次られても、一貫して「褒めてます!!」というスタンスを貫こう。攻めても怒られなさそうなら「あとちょっとで面白くなりそうなんです!」みたいなことを言ってもいい。責任は取らんが、経験上、盛り上がる。
9. 「MVP」
これは一回しか使えないが、汎用性高く、雑に使えるので、終盤そろそろ引き出しが無くなってきたとき、たまに使う。
個人的には真顔で雑めに拍手しながら使う。別に大した爆発力は無いが、攻撃性も無いので、何と無く流したいときにどうぞ。
ちなみに「頑張ったで賞」とかコンボで使うと、なんとなく使い回せる。
10. のど自慢大賞の鐘の音
お馴染みの、ドシラソ ドシラソ ド ミ レである。
これも汎用性高く、攻撃性無く、誰にでも分かりやすくて、にこやかに流せる。
合格音だけでもオジサンが照れて終わるし、逆に鐘1つのコンボも使えるので、頭の引き出しにあってよい便利な返し方だと思う。
その他
類似の言い回しは探せば色々ある。
アタック25で「お見事!」
「山田くん座布団持ってって」(山田くんがいるといい)
(ギャグが古いとき)「二昔前ですね!」
「会心の一撃!!!」
「おっ、調子いいですね」
「寝る時考えてたんですか?」
使ったことはないが、あまりにも場がスベって長めの無音になったとき、ファイトを歌い始めるという引き出しも持っている。
でもやっぱりオヤジギャグ返しを狙いたい
ここまで、なんのオヤジギャグが来ようが使用できるような文言を並べてきたが、正直反則勝ちというか、相手のパンチをスカしているような、闘牛士のような、一種の背徳感がある。
やはり、中々出来るものではないが、基本的にはオヤジギャグをその場でアドリブで綺麗に返せるのが最も美しいと思っている。
今回挙げたような自分なりの引き出しを持っておくことは大事だが、飽くまでバックアップとして備えておき、オヤジギャガー相手には脳をフル回転させて、正面からギャグで勝とう。
そうすれば私も、立派なオヤジギャガーだ。
「キマったーーー!!!」
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