登山で知ったウールの素晴らしさ
Woollyは心のつながりをつくるブランド
■ Vision
家族や仲間と健やかに過ごすことで生まれる”心のつながり”を大切にする
■ Mission
”いつもの時間”を、昨日より一歩幸せにできる製品を創り出すことでこれを実現する
Woollyのビジョンを固めてきたわけですが、ブランドの製品第一弾として、ブランド名にもなっているウール製品を作りたいので、もう少しウールの魅力ついて詳しく語りたいと思います。(前回記事参照はこちら)
私は趣味が登山で、独身の頃は毎週末仲間と山に入っていました。夏も冬も季節問わず愛用しているのがウール製品。メリノウールのインナー、ウールシャツ、ウールソックス、ウール手袋など。なぜかというと、着る物もギアなので様々なものを試し、一番パフォーマンスが良かったのが、主流の化学繊維の機能素材ではなくウールだったからです。
過酷な状況での実体験
2008年山を始めたばかりの頃、秋口の奥穂高に向かった時の事です。私は当時愛用していた速乾インナーを着て入山しました。登山というのはマラソンと同じで、少し動くと体は熱くなり汗だくになります。
その日は昼過ぎから天候が崩れて急激に気温が下がっていました。気がつくと汗を吸ったインナーがとても冷たくなり、その冷たさがどんどん体力を奪い、体を重たく感じさせていることがわかりました。休憩を入れようものなら更に汗冷えに襲われる。体が冷えると動きが鈍くなるので歩くスピードも落ち、より体が冷えて動けなくなっていくのです。
実は山では低体温症で亡くなる人が多いのですが、まさにその状況だったかもしれません。当時登山に自信がついていた頃でしたが、この山行が一番つらいものになりました。
無事山行を終え、帰る途中、山の先輩にその事を話したところ、「ウールのインナー着てないの?」という話になり、その時からウェアの素材に関してもよく考えて選ぶようになりました。
保温はもちろん、大量の汗をかいても汗冷えしない、濡れてもベチャベチャした感じがない。夏涼しく冬暖かい。これらの機能は変わりやすい山の気候の中ではとても重要なことで、全ての要素をカバーできるのは今も昔もウールだけだったのです。気がつくとウールの大ファンになっていて、インナー、靴下、シャツ、手袋など、体に触れるものは全てウールになっていました。
おまけに、当時は3日、4日山に入ることも多く、当然お風呂にも入らないので体臭もMAXになります。なんとそのニオイもウールだと軽減してくれるんです。体温調節だけじゃなく、ニオイまでケアしてくれるなんて本当に素晴らしい素材だと思います。
本当にすごい。今回は私のウール愛について語ってみました。
※トップに使う写真、当時のものが見つからなかったので、かわりに2009夏の涸沢を。快晴ですね(笑)過去の写真を見て思いましたが、iphone3G時代の画質ってこのレベルだったんですね。