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第11段 人がいらなくなる世界

デジタルヒューマンというのをご存知だろうか。

キズナアイなどが、その典型例だ。
あれは、まだ中の人が声出しとかをしているらしいが、
いずれAI技術が発達すると、中の人さえいらなくなり、
AIが自律的に活動し出すことが予想される。

AIが人間と遜色のない声優の仕事ができるとなると
どうだろうか?

人間というのは扱いが面倒臭い。
労働基準法で縛られているし、人権だとか
ナントカハラスメントだとか給料上げろとか
メンタル病んだとか不祥事をやらかしましたすいません
でもクビにはしないでね、などとうるさいことこの上ない。

その点AIは、クリエイターの納得の行くまで
働いてもらうことができるし、文句も言わず長時間労働も
こなしてくれる。

そりゃ、人間だって突拍子もないアドリブをかまして、
それが激ハマリというウルトラCが出せることもある、
という点では人間の持ち味を生かした
AI一辺倒とはならない側面もあるのかも知れない。

しかし、トータル的に見てそこそこのクオリティかつ
コスト面が人間の報酬額よりも低く抑えられるとなれば、
おのずと人間の活動の幅が狭まることは想像に難くない。



人が、いらなくなるのだ!!



多分、私がやってる仕事も早晩機械化されて、
お役御免になるのだろう。

私のやってる仕事なんて、プログラムを組んでボタン一発、
オペレーターの人が押すだけで終了してしまう。

実際、今の組織のお偉方のおつむが時代に即してなくて、
今の技術でも十分可能な合理化、機械化が
甚だしく遅れているだけなのだろうが、
もはやそんな効率化の問題が一挙に解決される日が
来るのは時間の問題のような気がする。


そんな未来がすぐそこまで来ていると思うと、
良いやら悪いやらである。

給与所得以外に収入源を持たない旧時代型の
働き方しかしてこなかった人々は、
急なリストラに遭って失業の憂き目を見るのは
火を見るより明らかである。

社会情勢というのは時としてドラスティックな
変化を迎えるものだ。

丁度、昨今のコロナ騒動で、社会生活はすっかり
様変わりしてしまった。

昔は、すなわちコロナ前は毎月のように職場の人間と
つるんで居酒屋に飲みに行っていたが、今では
パッタリと途絶えてしまった。
ごくたまに、少人数でコソコソと飲み会をやるくらいのものだ。

公式的な飲み会などは、とても世間の目が厳しくて
やってられない。
コロナがもし終息したとして、果たして元の日常に
戻る日が来るのか知らん。

このまま不可逆的な変容を遂げてしまうような
気がしてならない。

世界の趨勢には抗えない。
大波には飲まれるしかないのが市井の人の運命なのだ。

ということは、社会の変化を柔軟に受け入れる
姿勢を持つ必要がある。

一個人としてできる対策は何か?
とりあえず、副業でもぼちぼち始めてみよう。
その一つとして私が期待しているのが、
noteコンテンツの有料販売だ。

時期を見定めて、私も有料販売を始めようかと
思っている。しかし、まだ実力不足の感は否めない。

じゃあ、いつやるんだ ? 
これは芥川賞取れるぞ!という会心の作ができるまで
懐であっためていたままでは、いつの間にか
白髪の老人になってしまって人生残り少なくなって
しまうかも知れんのだぞ。

まあ、自分の負担の軽い所から少しずつ始めて、
最初のうちは無収入も覚悟の上、そのうち何とかなるさ、
という感じで気楽にやっていれば、
いつしか日の目を見る日が来るかも知れんし、
来ないかも知れん。

まあ何とかなるさ、と楽天的な考え方をしながら
残り少ないサラリーマン生活をエンジョイしている
今日この頃である。

210627初稿、最終校正

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