#0125 子は独立させよ
要約:さまざまなメリットがあるから、親は子に独立させよう。
本文:
世の中の人間は2通りに分類できる。
親元から早く離れられる人と、そうでない人。
早い、というのだと曖昧だから、ひとまず20代で区切ろうか。
29歳までに親元から離れて独立できる人と、30歳過ぎてもなお、親元から独立できない人。
私は38歳実家暮らしだから、後者に該当する。なかなかベテランの域だと思う。
まあ結論的には、実家に居続けるより独立しろよ、ということが言いたいのだが、まあ色々と検討してみよう。
ある意味早くに親元を離れられるというのは、いいようでいて反面、悪い部分もあるように思う。
陰陽思想によると、物事は常に陰と陽を併せ持っている。
私はタイトルでわかるとおり、独立推進論者だが、あえて独立の負の側面からみていく。
子が若くして親元を離れた。
それは例えば大学進学だ。
地元の実家から通える所に大学があるならともかく、遠方となれば親と離れて大学生活を送ることになる。
私には、その経験がなかった。
地元の高校を出て、すぐ地元の企業に就職したのだ。
「転勤面倒くさそう。地元が楽だ」みたいな単純な理由だ。
しかも転勤が基本的にない業種を選んだ。
地元密着型の、ローカルな企業だ。
思えば転勤の何がそんなにイヤだったのだろう。
今にして思えば、転勤があった方がむしろ面白いじゃないか。
まあ地元の友達と離れ離れになるのは寂しくもあるが、どのみち高校を卒業したらほとんどのクラスメイトと疎遠になるわけだし。
新しい地域、新しい住まい(多くはアパート)で生活するのも何だか楽しそうだ。私が何も知らないから勝手にそう思っているだけなのかも知れないが。
これも、価値観が変わったことの表れかも知れない。
叔父が転勤族だったのも、多分にこのイメージに結び付いているのだろう。
あるいは、子供の方で、親元を早く離れたい、という思いがあったとしたら、若くしてその希望を叶えるための行動に出やすかったのではないだろうか。
そうすると、あまり親子仲が良くなかったとか、親とソリが合わない、などの不満があったのかも知れない。
そうした事情があるならば、やむにやまれず親元を離れた、不幸な事例と言えなくもない。
あるいはそういったネガティブな事情がなくても、親から独立を促された、と言う事情もあろう。
その場合は、たとえ子が離れたくなくても、親子関係が良好であっても、親の側から何とか子供を追い出そうという圧力もあるだろうし、「キレイな部屋に住める」「親に口やかましく言われずに済む」などのエサでなびかせることも容易かろう。
実家に居続けるにしろ、実家を離れるにせよ、その判断の多くの部分は親側の目論見が多分に含まれているに違いないのだ。
親の意志が強ければ、それに抗って子供が意地を通して実家に居続けることは難しいであろう。
結果として、親元を離れた子にはやがて独立心が芽生え、その後の親子のやり取りも続けていれば、離れていても良好な親子関係が続くだろう。
これが、私の理想の形だ。
私には子がいないが、もしいたとしても、やはり早くに独立させようとするだろう。
その方が、トータルでみてメリットが多いように思えるからである。
とはいえ、長年産み育てた愛情深い我が子を手放したくないという親心も理解できる。
だがよくよく考えてみてほしい。
子供はあなたの所有物か?
子供はあなたのペットではあるまい。
子供には子供の人生を歩む権利があるのだ。
それが、奇跡的に、親元で暮らしたい!という希望と重なっているのであればそれもアリだろう。
しかしいつしか子供の心も変わっていく時がある。
今まで長年親元で過ごしてきた子供が突然「独立したい」と言ってきたら親の心境はいかばかりか。
年数が長いだけ、喪失感が大きいに違いない。
また、親も相応に高齢化しているだろう。将来不安も以前に比べて大きくなっているに違いない。
だからこそ親に恩返しするつもりでこれからもできることはサポートするという安心を与えつつ、親子とはいえ別人格なのだから別居を選ぶ権利はあるのだと親側も納得すべきだろう。
親の役割は、子供を独立させることだ。
今こそ、親に親の役目を果たさせてあげる時だ。
私は、親元から独立する。
2022年2月15日、いよいよ明後日が親への意思表明の予定日である。
そこから私の人生が、劇的に変化し始める。
楽しいじゃないか。
初稿220114
投稿220213
連続ブログ更新記録115日達成!(2021.10.22~2022.2.13)
退職まであと47日!!(退職日2022.3.31)
Xデー(退職表明日)まであと2日(あさって)!!!(Xデー2022.2.15)
今日のひとこと
STAR situation task action result 状況把握、計画、実行、結果の検証
この記事は、ブログ「やまとも!」から転載したものです。
https://yamatomo2021.com/824/
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