避難生活支援について 参議院予算委員会 動画&会議録 2023年11月28日@その6
<質疑要旨>
避難生活支援について
・災害発生時または直後の避難生活のところだけまだお一人お一人の状況に着目した支援という発想がない。避難場所にかかわらず、支援が必要な人に支援がなされるよう発想の転換を図るとともに、自治体において着実に取り組みが進むよう、必要な対策を講じていただきたい。
<答弁者> 防災担当大臣
<会議録>
○山本香苗君 最後に、松村防災担当大臣にお伺いしたいと思います。
近年、災害が日常化しております。その経験と教訓を踏まえて、災害時に自力で避難が困難な高齢者等に対する個別避難計画の法定化ということをするとともに、災害発生後、被災者お一人お一人の生活再建を支援するための災害ケースマネジメントの制度化というものにも携わってまいりました。
つまり、お一人お一人の状況に応じた、着目した支援というのをこの間進めてきたんですが、避難所生活のところは避難所という場所に着目した支援になっているので、お一人お一人の状況に着目した支援という発想になっていないんです。是非ここを変えていただきたいと。避難場所にかかわらず、支援が必要な人に必要な支援がなされるように発想の転換を図るとともに、自治体によって着実に実施できるような具体策を講じていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○国務大臣(松村祥史君) 山本委員にお答え申し上げます。
発想の転換をやれという御指摘であろうと思います。既に災害対策基本法においてはそういう方々への配慮については規定を設けておりますが、熊本地震を経験したときに、発災直後やその後の避難所外で避難される方々の把握や支援については困難を極めたことを覚えております。そういう意味では、委員の御指摘は非常に重要な点であると思っておりますし、こういう方々の支援についても極めて重要であると認識をしております。
このため、内閣府におきましては、こうした方々の支援に関する検討を行うために、本年八月に、これは前任の谷大臣が指揮をされまして検討会を設置をいたしまして、既に五回の議論をいたしております。検討会におきましては、災害関連死防止の観点も踏まえまして、実は熊本地震というのが残念ながら直接死よりも関連死の方々の方が多かったというような事実もございまして、こういった視点も踏まえまして、避難所以外に避難する避難者の支援に関する考え方、またこうした方々の状況把握の方法、DXを使うであるとか、また避難所以外の支援拠点の必要性、車中泊避難の位置付けや支援方法などについて議論を行っているところでございます。
年度内には議論を取りまとめを行いまして、内閣府といたしましても、その内容を踏まえ、自治体が具体的に取組を進められるように必要な検討を進めてまいりたいと考えております。
○山本香苗君 ありがとうございます。以上で終わります。
○委員長(末松信介君) 以上で山本香苗さんの質疑は終了いたしました。
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