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元気の源 High Power Print vol.61 10人に1回買ってもらうのではなく、1人に10回買ってもらう

最近自分の読書量が減っています。
外出の時に本を携帯していたのですが、外出機会が減ったのでそうなるのでしょう。

読書は僕の習慣のひとつですが、考えてみれば習慣って色々とあると思います。
・面白い小説に出合うと、その作家さんの作品を深く掘り下げて読み漁る本のチョイスの習慣
・新しいお店やメニューにチャレンジすることなく、気に入った定番のお店での食事が多い保守的な外食の習慣
・NHKのドキュメンタリー番組などを好んで観るテレビの習慣
等々(因みにこれらは僕の習慣です)。

そんな自分の習慣となったNHKのドキュメンタリー番組『逆転人生』。
先日の内容は『下町工場が奇跡の再建 せんべい兄弟の大逆転劇』。
一流旅館とせんべいでコラボされるなど話題の会社さんですが、これまでの軌跡が紹介されました。

お父様が亡くなられた後に二人兄弟の弟さんが継いだのですが、多額の負債を抱え大変な状況にありました。この先を心配したお兄さんが、務めていらっしゃったデザイン会社を辞めて会社に入り怒涛のチャレンジが始まります。
・原材料が上がっても据え置かれた価格を改定して頂ける様、全ての取引先に交渉
・様々な個性豊かなテーストの新しい商品を開発
・商品ラインナップに合せてパッケージもリニューアル

多くの施策をして出店販売を何度も試みますが、全く売れない状況が続きます。
疲れ切った出店販売のある日、楽しみながらやろうとビールを飲み始めます。
その時、並んだせんべいと兄弟の飲んでいるビールを目にした一人の女性が試食します。
『ビールに間違いなく合う!』
これが流れの変われ目。
近くにいた人々も寄ってきて、商品を買い求め始めました。

それから色々な紆余曲折を経て、現在に至ったせんべい屋さん。
お兄さん曰く『10人に1回買ってもらうのではなく、1人に10回買ってもらう。』を心がけていらっしゃるそうです。
ふと自分がリピート買いする商品を思い浮かべてみました。
味は勿論の事、買う時のシチュエーションなんかもとても大事。気分斜めな状況下で買っても印象に残りづらいものです。また10回買ってもらう為には、安定だけでなく飽きさせない工夫や自己研鑽も重要です。

『10人に1回買ってもらうのではなく、1人に10回買ってもらう。』
お客様の為だけでなく、売り手側にも重要な考え方だと実感致しました。

編集後記:読書は減ってしまいましたが、新聞は変わりなく楽しみに読んでおります。現在のお気に入りは日経新聞夕刊の連載小説と産経新聞の『朝晴れエッセー』。荻原浩さんの面白おかしく斜めに見たニューノーマルな生活化ストーリーと、人生いろいろのコラムに元気を頂いている今日この頃です。

https://yamamoto-printing.jp/

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