鉛筆削りが欲しかった。 最高級は電動鉛筆削り。 シルエットよし、仕事よし、コンセントがついて電気で動くスマート感がいい。 次に良いのが手回しの手動鉛筆削り。 大体の小学生は持っていたが、うちにはなかった。 でもうちで買うのは認められない感じだった。 手でできることができなくなってしまうから、といった理由だったと思う。 ある日、優しい親戚の文房具やさんに、遊びに行ったとき お父さんをそそのかして、妹と一台ずつもらって帰ってきた。 その時のお母さんの怖い顔といったら。忘れられな