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童話劇場 「よさく」
「よさく」
ある日、よさく というそれは美しく、孤高の黒めだかがいました。
ほかにも10匹のめだかがスイスイ泳ぎ、縄張り争いをし暮らしていました。
みんながスイスイ泳いでいる中、
よさくはいつも下の方に身体をはりつけて、地面の砂をつっついて、ごはんをさがしてました
他のメダカが飼い主さんからのごはんを上に上がってパクパク食べているときも、よさくは見向きもせず、
地面をエッサホイサ、ツンツンツン
心象スケッチ -風-
自分もいつかこの雲のようにぶっしつになって
小さい水のつぶの一部として
この星で生きていたい
せまってくる雲
みんなが手を繋ぎ、溶けあったいくつものいのちの束たち
頭上を通り過ぎる雲
風も雲も一つのいのちの鼓動として
ぶっしつがぶっしつとして、真っ正面からぶつかってくる
容赦はない
嘘がなく情がない
わたしの祈りが山へとつのる
yamautau
心象スケッチ -鳥の声-
ベランダへ出ると、山の輪郭がゆれていた
風と、川の流れる水の音
確かな密度をもって
束となって私の耳に届くとき
その鼓動がまるで
私の中に流れる血液と、
私に住む魂たちが共鳴しているような
目の前のこの世界そのものが
身体を駆け巡ってる感覚に陥る
明け方の空は浮世絵のグラデーションのよう
だってそれは本物の空を見て作ったのだから
たった1つだけ見える星がだんだん空高くあがり
青の空へ呑み込