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応援ナースの日常15 〜お正月に帰れない人たち〜

明けましておめでとうございます。
昨日夕方に「良いお年を」と言って別れたスタッフたちと
12時間後には「明けましておめでとうございます」
と言って新年のご挨拶をする今日。
病棟では本日もいつも通りの日常が繰り広げられています。

日付がわからなくなってしまった患者さんも多い病棟ですが、
患者さんに「今日は元旦ですよ」と言いながら話しかけると
「ほお〜、そうかい!」なんてびっくりする人も多いです。
数時間後にはそんな会話も忘れてしまうんだろうけど、
日本人、しかも高齢の人には
やはりお正月は特別な日なんだなと思います。

お昼の食事もお正月のおせち仕様でした。
入院していても、
ひとときだけでもお正月気分を味わってほしい
そんな栄養科の心意気が嬉しい。

私たちは家に帰れば
家族がいて、
ご馳走をたべながら
お正月番組を見て笑い合うことができる。
だけど、入院している患者さんたちは
好きなものも食べられなければ
家族もそばにいない。
孤独ですよね。

入院している方々は
具合が悪いから仕方ないのですけど・・・。
だけど少しでも孤独が和らぐように
接し方や話しかけ方、
柔らかく、柔らかくと
いつも心がけています。
切羽詰まってくると、
声かけに余裕がなくなることもありますが・・・
でも、それは患者さんには関係のないこと。
余裕がなくなった時こそ、
口角を上げて深呼吸。
何事にも余裕を持って仕事をする
そんな人になりたいと思った元日でした。

お正月からお仕事に励んでいる看護師さんたち
今日もお疲れ様でした。

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