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応援ナースの日常③ 〜それぞれの役割〜
今日は私が一度ナースを辞めてから復帰するまでの話をしたいと思います。
新卒で総合病院に3年勤めた後、看護師以外の仕事もしてみたいと思い、治験関係の一般企業に勤めました。ですが実は、看護師以外の仕事もしてみたいというのは表向きな理由で、本音は人の生死に関わる仕事をするプレッシャーと、だんだん弱っていく患者さんをみ続けるのが精神的に辛くなってしまい、一旦看護師の仕事から離れたかったというものがあります。
そして治験関係の一般企業に就職。しかし、いざ会社勤めをしてみると仕事内容のギャップやこなさなければいけないノルマ、慣れない仕事で少し精神的に崩れてしまいました。
看護師でもダメ、会社員でもダメ…..
私は完全に自信をなくしていました。そんな時に出会ったのが山小屋での仕事とそこで働く看護師の同僚でした。
山小屋での仕事は一つの社会。電気を供給する発電機を回す人、トイレ掃除をする人、ゴミの処理をする人、ご飯を作る人…。街中では目にすることができない社会を回すために必要不可欠な仕事を小屋の同僚たちが役割を割り振られこなしていくのです。それぞれがそれぞれの役割を担う。だから当たり前のことでも誰かの働きによって成り立っている。私には何もないと思っていたけど、小屋で割り振られた仕事をただ一生懸命やるだけで同僚から感謝される喜びを実感していました。
また、話は変わりますがこれは一緒に小屋で働いた同僚の看護師から言われた言葉です。
「急性期を経験した看護師が偉いわけじゃない。急性期で働く看護師、慢性期で働く看護師、施設で働く看護師それぞれがいて医療が成り立つんだよ。」
看護師をやるからには急性期を経験していなきゃいけない。そんな私の固定概念をひっくり返されました。つまり、急性期の患者さんは慢性期に移行するしそのうち療養病棟や施設に行くことになります。急性期病棟だけでは全ての患者さんを受け入れ切ることはできない。だから次の段階の病棟が必要だし、そこで働く看護師も必要になってくるということです。必ずしも急性期を経験しなくてもいい。自分の性分に合う場所で看護師を続ければいいんだ。そう言われたことで私はまた看護師をやりたいなと思うことができ、今に至っています。
そんな感じで幕を切った看護師人生パート2。毎日色々ありますが、なんとか楽しくやっています。