自分なんて
久しぶりに夢を覚えている。いきなり隊長の点呼の元、戦闘準備に走る場面から始まる。サイレンが基地になり響く。新兵として入隊した自分は、銃を抱え扱い方を手探りで感覚として掴もうとしている所だった。部隊の連中とJeep に乗り込み、戦地まで向かう。
場面は飛び、敵兵に銃を向けている場面だ。
初めて触る拳銃をチェックしながら、構える。
敵兵の中に背の高い綺麗な女がいた。その女を守るように出てくる男二人。むしゃくしゃする感情に動かされ男共の脳天を撃ち抜く。
女は綺麗だった。髪が長く気が強い、高飛車な女だった。悔しさを拳銃に込め銃弾をぶっ放す。
銃声虚しく避けられ、次弾発射を急ぐが、弾詰まりを起こし、呆気なく間合いを詰められナイフで喉元を切られる。
地面に膝を着き、声にならない声で発した言は、こんな自分が敵う訳ないか。
目を覚ましたくない中、布団の中で寝たふりを自分に対してし続ける事一時間。
諦めて目を開ける。天気は良いが、風が寒い。
最近、何だか上手いこといかない。結局何をしているのかわからない。わからないことの堂々巡り。あっちへ行ったりこっちへ行ったり。
親のすねも齧る度を超え、骨をしゃぶっている様な気もする。骨の内側には肉があると勘違いでもしているかの様に。
人との会話はすぐに調子に乗ってしまい、不必要な発言をしてしまう。調子に乗れないと話せない自分がめんどくさい。
最近、また面白い事が無くなっている気がする。人との出会いも実際怖いし緊張している。明らかに色んな人から舐められている。自分の責で。
実際失敗する事度々で、頻繁に吐いている。
金も自分が管理出来ぬ程、飛んでいっている。何に使えば、こんなに金が減っていくのか。そんな豪遊してるわけでもない気がするのだが、考えずに出している事が多い。
いやそんな事なく、結構金使ってそうだ。
それに同じHostelに居るウクライナ女に惑わされてばかりだ。やめて欲しい。せめて着替える時は、俺の視界に入らない所にしてくれ。俺の心を掻き乱すのはやめてくれ。自分だけでも手一杯なのに。
それでも結局自分から出てくる言葉は「自分なんて」。まだそこだったのかと落胆する日々。
先輩が言った例えから引用するなら、自分はミジンコだ。これを言われた時は流石にちょっと傷ついた。顕微鏡でしか見えないプランクトン程度の人間ですかと。大多数の人には存在を確認してもらえず、硝子の器の中にスポイトで掴み落とされるようなちっぽけな人間かと。
諸君は知っているか。ミジンコは雑食で、ケンミジンコは肉食だと言う事を。
なるなら、ミジンコで一生自分のクローンを作り出してやる。
自分なんてミジンコ程度の人間さ。淀んだ溜池の藻屑として生きてる方がお似合いさ。
反省としては、ゆっくり落ち着いて行動する。
最近というか、昔から落ち着きがない。歩き方も前に倒れたくないから足を出している様な歩き方だし、すぐパニックになる。考えもぐるぐると取り留めのない事が浮かんでくる。パンクしそうになり、口は止まらず動いている。
ああ気持ちが悪い。