【台本構想】ドライフラワーのブーケ
例年よりもずっと早くにサクラ満開の報告が伝わる昨今、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
今回はワタシがYouTubeで公開しました声劇動画、「ドライフラワーのブーケ」にまつわる諸々のお話をしたいと思います。
こちらの動画、本編はこちらになります↓
「未亡人」というテーマ
今回の声劇のテーマは、ワタシのTwitterアカウントの固定ツイートにリプをくれた某VTuberさんの存在があります。
ワタシが固定ツイートにリプをいただいたなんて、銀河開闢が始まってから初めてのことだったので(笑)、演技をやりたいというこの方のために声劇をしようと思い立ったワケです。
そこで「どんな役をしたいの?」と尋ねてみれば、その答えは「正義の味方か、未亡人!」という、なかなか通なチョイス!
普段のワタシですと正義の味方でプロットを立てるところですが…まだ動画化できていない収録がアクション寄りだったので、「未亡人」のテーマをチョイス。プロットを立て始めたワケです。
未亡人が迎える幸福とは?
今回の脚本に限らず、先日記事として公開した「疫病神の子」の構想にして関しても、ワタシが脚本に込めているメッセージは「幸せ」です。
どんなに厳しい状況に置かれても、苦しい立場に追い込まれても、それを越えて手にする「幸せ」こそが、人間にとって一番大切なものなのではないか…と近頃考えるようになりました。
昔々、どこぞの朝のニュース番組(だったと思います)で、とあるゲームの企画を行っていた方へのインタビューをやっていたコーナーがあります。そこで彼は、こんなことを言ってました。
「ネガティブなことで共感を得たり、楽しませたりすることは簡単だ。暴力だったり悲劇だったりは、人をスカっとさせる。だけど、ポジティブなことで人を楽しませるのは、非常に難しい。
でも、そこに挑んでいきたいんですよね」
当時学生だったワタシは、「何を綺麗事を言ってるのだ」と一蹴していました。現実は残酷だし、辛くて当たり前。それを突きつけて、「ああ~⤵」と悲観の声の共感を得るのがカッコイイと思っていた時代がありました…。
中二病だったんですね(笑)
あの時よりも人生の駒を進めた今、あの頃の想いがホントに浅はかだったなぁ…と深く思います。
暴力に走る、悲観に暮れて泣き叫ぶ、絶望に打ちひしがれて引きこもる…こういうことって、本当に簡単なことなんですよね。ネガティブなことって世界には本当にたくさん転がっていて、それに身を委ねればいいだけですもん。
こういう険しい世界を実感していると、五万と転がっているネガティブに負けず、楽しく笑って過ごすポジティブな力というのは、とても強いものだと思うんですよね。
…まぁ、絶望しすぎちゃって、笑うしかないヒト…というのは、また別ですけども。
そうではなく、絶望に負けずに、踏みとどまって顔を上げて、人生を歩んでゆく。
その姿って最高にカッコイイし、心にジーンと訴えるものがあるなぁ、と心底感じたワケです。
…恥ずかしながら、最近の親族のゴタゴタから(苦笑)
…で、今回のプロットは、ヒロインの未亡人をどんな風に幸福に持っていくか? を非常に考えました。
逆算して、彼女が直面する、乗り越えるべき苦悩は何なのか…ということにも頭をひねらせました。
その結果は…動画を見ていただきたいと思います。
動画を視聴してくださった方々へ
この動画の結末ですが、ワタシが上記でウダウダ書いたものの、「本当に幸福なのか?」と思う方々もいると思います。
ワタシが蓬田アオイというキャラクターに与えた新しい幸福への第一歩について、「良かったね!」と思って心が温かくなる方もいれば…。
「なんて軽薄な女だ!」とモヤモヤを感じる方もいると思います。
周りの対応についても、いろいろ賛否両論あると思います。
「アイツは単なるチャラ男じゃないの?」
「理解力のない、自分の思い込みをぶつける上司じゃないか!」
「あの幽霊は、結局エゴの塊じゃないの?」
もし、そういう想いを抱いた方は…その想いを大切になさってください。
人の感性は一枚岩ではありません。十人十色であって良いと思います。
願わくば、この物語を引き金に「幸せってなんだろう?」って考える機会になっていただければ…とても幸いです。
最後に
演じてくれた4人のVTuberに、感謝の意を込めて…。