第一回ボイドラ・タッグバトルのメモリアル
去る2021年1月9日、眼珠天蚕のYouTubeチャンネルにおいて開催いたしました、2人声劇の祭典「第一回ボイドラ・タッグバトル」。
当記事では、このイベントの所感と、当イベントにおいて見事「ベストタッグ」に輝いたお二方について、紹介いたします!
第一回ボイドラ・タッグバトルのアーカイブは、こちら↓!
参加いただいた方々のご紹介
当イベントでは、演者の方々8組16名と、それぞれの組に専属の台本師様8名(内、ワタシ含む)に参加いただきました。
以下に出演順で参加いただいた方々を紹介いたします。また、YouTubeのチャンネルがある方はそちらを、ない方はTwitterのアカウントを併せて紹介させていただきました。
【第1組】演目:始まりの村と最初の宿屋
演者:ジギタリス・マリア様
演者:みなみフランネル様
台本師:しゃん子様
【第2組】演目:Heel is my life
演者:マヨイゴ ユウ様
演者:ゆうば様
※紹介可能なアカウントがないため、割愛させていただきます。
台本師:天都あまつ様
【第3組】演目:禁断の果実
演者:鹿仲茉菜様
演者:熾天カイリ様
台本師:眼珠天蚕(※ワタシです)
【第4組】演目:世界の佐藤から
演者:鳥風アキオ様
演者:夜御伽アウル様
台本師:しちさい様
【第5組】演目:神迎巫女の帰郷(かんむかえのみこのききょう)
演者:風里ゆい様
演者:関幸睦様
台本師:にりん様
【第6組】演目:社畜もつらいよ
演者:甘楽様
演者:兎妃シスイ様
台本師:綺音様
【第7組】演目:九龍水龍記(くーろんすいりゅうき)
演者:あぽぼ様
演者:ひなた様
台本師:種蒔草だんご様
【第8組】演目:現と夢、桜の下で
演者:にりん様
※上記で台本師として紹介いたしました「にりん」様と同一です。
演者:儷音様
台本師:ダスト・ミュラー様
「ベストタッグ」に輝いた方々!
見事ベストタッグに輝いたのは、第六演目を演じていただきました「甘楽」様&「兎月シスイ」様タッグでした!
素敵なお話を作成いただいた、台本師の「綺音」様ともども、誠におめでとうございました!
ベストタッグの選考は、非常に悩んだのですが、決め手とさせていただいたのは「劇内でのテンポの良さ」と「2面性のある登場人物を、両者ともに見事に演じた」という点でした。
しかしながら、参加された演者の皆様はどなたもレベルが高く、優劣がつけ難かったことを付け加えさせていただきます。
アーカイブを参照いただきますと、どの演目も素晴らしい物語を紡ぎあげており、耳と理性が幸せになること間違いなしです!
主催してみての総評
このイベントを行う前に、イベント進行のテストを兼ねて「凸声劇バー:アルクティカ」という生配信声劇企画を行っていたのですが…今回のように「あらかじめ定められた数多くの演目を、順序・手筈通りに進行してゆく」というイベントの進行は、段違いに目まぐるしかったです!
前準備でも相当の時間がかかりましたし、当日はOBS(※生配信を行うためのソフトウェアです)とDiscord(※掛け合いを実現するためのボイスチャットのソフトウェアです)の操作が非常に忙しく、コメントを読みたくても読む暇がない状態でした!
特にOBSは、生配信で何度も使ってはいるものの、機能を把握しきっておらず、イベント中の操作で「あ、こういうことになってるのか!」と発見するようなことも多々ありました(笑)
今回のような大規模イベントでの進行は初めてだったので、至らぬ点も多々あり、BGM音量でミスがあって鼓膜破壊を行った可能性があったりと、ミスもありましたが…それらを差し引いても、今回のイベントは楽しかったし、得るものが大きかったです。
16名の素敵な演者様や7名の台本師様と素敵な物語を紡ぎ、リスナーの皆様と楽しめたこと…あの時間はワタシにとって、永遠の宝物となることは間違いありません。
このイベントの感激と熱を、動画アーカイブを通して是非とも味わっていただきたいです。
当イベントのこだわり①:実績orサンプルボイスの提供を義務付け
今回は参加者を募集するにあたって、これまでのワタシの参加者一般公募のイベントとは異なり、演者様には「参照可能な声劇の実績orサンプルボイスの提出」を、台本師様には「参照可能な台本実績」を、それぞれ提出していただくことを条件づけました。
この意図は勿論、「質の担保」です。
しかしその狙いは、「技量の高い人」を選別したい…というものではなく、「イベントへの参加熱意が高い人」に参加いただきたい、というものでした。
今回のイベントは「バトル=対決」であり、また「演者様の意図に沿った演目を台本師様に御用意いただく」という方向性がありました。そのため、演者様には台本師様が心血注いで作った演目をしっかり演じていただくだけの熱意をいただきたかったし、台本師様側にも演者様に演じていただくだけの自信のある作品を作っていただいたい…という考えがありました。単に「イベントがあるから、とりあえず乗っかっておこう」という興味本位の考えが混じってしまった場合、組んだ演者様や台本師様から不満が出るのは必至でしたので、このような条件を課させていただきました。
演者様の中には、熱意があっても「公開できる声劇の実績がない(プラットフォームなどの都合で、残っていない)」といったケースも考えられました。そのため、過去の演技実績だけでなく、サンプルボイスの提出も受け付けることといたしました。熱意のある方ならば、サンプルボイスの提出は非常に低いハードルだからです。
結果、今回のイベントは非常に熱意の高いものとなりました。演者様・台本師様各位も満足されたと思いますし、リスナーの皆様にもご満足いただけたと思います。
今後もワタシが主催する一般公募型のイベントでは、今回と同じように「熱意を大切にする」仕組みを大事に、企画を進めて参ります。
当イベントのこだわり②:Vの者に限定しない参加者の呼びかけ
当イベントの参加者様を見ていただければ一目瞭然かと思いますが、参加者をVの者に限定していないのが今回のイベントの最大の特徴かと思われます。
これは、「創作」をコンテンツとして活動されている方はVの者に限らずとも、素晴らしい活動者がいる…ということを、ワタシが身をもって知っているからです。
Vの者は、「アバターの入手」という手間暇をかけているので、熱意の高さに期待ができます。しかしながら現実的には、「アバターの存在感に依存するだけ」という活動者がいることも事実であり、「アバターの入手」を熱意の閾値として勘案することができない…という私的な所感があります。
アバターの存在感に頼ることなく、「声」で魅せていく…そんな活動者様にももっと光を当てたい。真っ当な活動にアバターの存在の有無は関係がない。
そんな想いを体現したく、参加者に制限をかけないようにしました。
結果、多様性の高いイベントにすることが出来た…と自負しております。
「ボイドラ・タッグバトル」の今後
今回、「第一回」と銘を打ったこともありますので、第二回以降も開催していきます。
しかしながら、次回以降は「バトル」という名称を使わず、「ボイドラ・タッグコレクション」などの「対決」要素のない企画…もしくは、全タッグに対してユニークな賞を当てていく企画にする予定でいます。
「対決」は確かに盛り上がるのですが、優劣の判断が正常に働くためには「課題の同一性」が必須です。今回は「演技」という課題で優劣をつけようと思ったのですが…この課題の定義がいかんせん、広すぎました…。
例えるのならば、漫画「刃牙」シリーズで言及されていたような、「バスケットボールと野球、どっちが強い?」という答えの出ない比較をしているようなものでした。この状態で「ベストタッグ」を決めるのは非常に心苦しかったので、次回以降はワタシ自身の心労を減らすためにも、対決要素がない…ただし、表彰などの盛り上がる要素のある企画にしていこうと思っています。
対決要素…と言うよりも、優劣の評価要素のある企画は、2021年1月より月次で開催予定の「僕らのボイスアカデミア~わさび味」で実現します。腕に覚えのある方は是非、こちらにご参加いただけますと幸いです。
また、開催時期につきましては、準備が年末年始にまたがる期間は避けます。
主催したワタシ自身がそうだったのですが、年末年始はいかんせん、忙しすぎました…(汗)
参加したかったが出来なかった…という声をいただいた演者様・台本師様からも「年末年始を挟んだ期間は参加が難しい」という意見を多く聞きました。
今後も年末年始である12月~1月の期間は何かしらの企画をして盛り上がりたいとは考えていますが、今回のような参加者様出演型のイベントは、12月の初旬には終えるようにしよう…と深く反省しております。
さて、次回のボイドラ・タッグバトル改め「ボイドラ・タッグコレクション(仮名)」ですが、2021年6月の開催を予定しております。ゴールデンウイークの辺りから参加者様の募集をかけるつもりなので、興味のある方は是非、頭の片隅に書き留めていただきたいです。